月別アーカイブ / 2016年11月


 
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 あちこちの

 マリーナなんかで

 イルカの芸が人気だよね。

 イルカの知能は高いらしいけど

 類人猿ほどじゃないだろうよ。

 1つの芸をすませると

 必ずご褒美を貰っている。

 お目当はそれだから

 今日はお客が多いから

 気合を入れてやろう

 なんては思わないはずだよ。

 腹がくちくなったやつは

 知らんふりしてるもの。

 僕が小学生の頃はね

 まだ日本中が貧しくってね

 ある日

 近所の農家が

 僕らのクラスに

 蒸かしたサツマイモを

 たくさん差し入れてくれたの

 おやつにってね。

 1人食べないやつがいた

 当たり前だ

 そいつの家は裕福で

 いつも昼食前に

 進駐軍のチョコや

 クッキーを食べていたんだもの。

 誰かが協調性がない

 と怒ったけれど

 そうじゃないよね。


 僕自身のことを言うと

 通信簿の通信欄に

 授業中

 不意に奇声を発するとか

 みんなと違うことを

 やっているとか書かれた。

 大学は特に理由もないのに

 2年留年したし

 社会に出てからは

 20種以上の職を転々とした。

 どこの社員も

 僕に協調性ないなあ

 と自分サイドで思ったことも

 あったけど。

 きみが学生か

 社会人かは伏せておこう。

 協調性がないのなら

 自分のすべてを殺してまで

 協調性を持とう

 なんて思わなくていいよ。

 社会で生きてるんだから

 最小限の協調性は

  持ちあわせているから

 心配はいらない。

 でも

 もがいて努力して

 もがいて努力して

 自分の道を見つけることだ

 協調性のない人間の

 宿命と義務なんだから。


 
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 三鷹電車庫跨線橋です。

 朝日が注いでいます。

 この跨線橋を渡るのは

 100回以上でしょうか。

 今でも年に数回は

 渡っています。

 向こうからくるのは

 親子連れのようです。

 お父さんと男の子。

 
 この跨線橋を初めて渡ったのは

 小学2年のとき。

 当時

 僕は三鷹駅南口の耳鼻科

 に通っていました。

 線路沿いの道を武蔵境方面に

 少し歩くと

 この跨線橋があります。

 そのほんの少し手前の道に折れると

 通院先の耳鼻科医院がありました。

 ある日

 その帰りに

 駅のほうから歩いてくる人がいました。

 子供の目にも只者でない

 感じでした。

 長身で長髪面長の顔は

 退屈そうで憂鬱そうで

 帯を斜めに締めた着流し姿は

 何だか不気味でした。

 僕は刺すような視線で見上げて

 すれ違ったと記憶しています。

 今風に言えば異種のオーラを

 放っていたんでしょうね。

 それからしばらくして

 その人をまた見ました。

 三鷹駅の南口は

 まっすぐの大通りと

 その左手に裏通りの道が

 平行して走っていました。

 その裏通りの角に

 半分屋台の店がありました。

 そこでその人は

 コップで酒を飲んでいました。

  隣の客と話をしていました。

  シャツにベストのスタイルでしたが

 目立っていました。

 僕はまた刺すような視線を

 注いでいたんでしょうね。

 近くのスタンドの新聞売りの

 おばさんが僕の視線の先を見て

 「あの人はダザイオサム

   という作家の先生だよ」

 と教えてくれました。


  僕は小3の半ば頃まで

 通院していましたが

 太宰はそのしばらく前に

 すぐ前を流れていた

 玉川上水に女性とともに

 入水して命を絶ちました。

 
 太宰がときに立って

 夕日を眺めていたという

 三鷹電車庫跨線橋は

 防護ネットを除けば

 当時のままの姿で

 人を渡しています。


 親は無理解で

 大学進学に反対したので

 奨学金を借り

 バイトにも精出して

 4年制を留年もせず卒業した。

 偉いねえ

 奨学金も

 目いっぱい借りたはずだから

 返済は大変だろうね。

 返済のために

 土日は家庭教師もやっているんだ。


 就職するまでは

 自分には青春はなかったって?

 青春は年齢じゃない

 これから取り戻しなよ。


 そういう気持ちもあったけど

 去年 失恋して傷ついたって?

 告白しようと思って

 3度 道で待っていたけれど

 3度目に

 ストーカーはやめてください

 って向こうから言われたのか。

 失恋以前の問題じゃないか


 会社に許せない同僚がいる?

 どういうことなの?

 奨学金を借りておきながら

 まだ1度も返済していないし

 返済するつもりもないというのか。

 自分は苦しい思いをして

 返しているのに

 という気持ちがあるんだね。

 上司にそれを言ったら

 本人の問題だよ

 といなされた。


 きみは真面目すぎるんだよ。

 悪いことではないけれど

 自分がこんなに真面目してるのに

 という気持ちは捨てないと

 社会では生きていけないよ。

 みんながきみみたいなら

 いいんだろうけれど

 人は1人1人みんな個性が違う

 自分の物差しで計って

 ああだこうだは意味ないんだよ。

 人は人 自分は自分を貫く

 そうでなきゃ。

 恋人も

 友達も

 理解者もいないというけれど

 自分を貫いて

 自分の真面目を通してごらん。


 冥の照覧

 という言葉がある。

 きみは意識できなくても

 きみのことを黙って冷静に

 照覧している人が

 どこかにいるんだよ。

 きみの生真面目さは

 今の世の中では

 希少価値がある。

 冥の照覧をしている人が

 きっと拾ってくれる。


 だから

 自信を持って

 自分を貫いていこうよ。
 

  

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