矢部さんの4コマ漫画は切れ味が良い。
 矢部さんは芸人で漫画家だそうだが、
芸人の矢部さんは知らない。
でも、漫画家の矢部さんはもう何年も前から知っている。
よく購入する週刊誌や、
送られてくる各種の掲載雑誌などで見かけるので、
つい読まされてしまう。
感性の小味を感じて、ウフッ含み笑ったり、
フムフムとうなずくことが多い。
その人その人が養っている喜怒哀楽の1部を巧みに取り出して、独特の感性で素直に描いてひねりを利かせている。
静かなギャグを放つこともある。
心に染みるものが多い。
トーンが 素直なんだろうな。
ところで、今朝、
ベッドでラジオを聴いていたら、
突然、矢部さんが登場した。
小学生時代の絵日記を見つけたらしい。何日か分を読んでくれたが、
1小学生時代の矢部さんが立ち上る。
とても暑いと思った日があって、その日の気温を見ると30度に達していないという話に、
僕は大いに興味をそそられた。
自分が小学生の頃はまだ今のような猛暑ではなかった、と矢部さんは感慨深そうに語っていたが、矢部さんが小学生の頃は1980年代、
僕の感覚ではもう異常な暑さの兆しが夏には感じられたと思うが、
矢部さんにはまだ普通の夏に近かったらしい。
僕も小学生時代、夏休みの宿題としての絵日記は何年か描いている。
今は1冊も見つけることができない。
夏休みが残り少なくなってから慌ててまとめてつけたから、
晴れとか曇りとか雨とかの天候の記憶があやふやになった。
それで子供の足では20分ぐらいかかったのかな。図々しくも三鷹の東京天文台へ行って、
最高気温も含めてその日その日の天気を教えてもらった。
後で振り返ると、その時の強烈な思い出がある。40日前後の夏休みの間で、 30度を超え
た日は片手で数える程度しかなかったことだ。
28度台、29度台位の日がかなりあったかな。
いずれにしても、ここ数年の東京の夏の気温から見たらとても涼しい夏だったということになる。
当時は冷房を入れている家はまずなかったから、屋内でウチワ使いながら、今日は暑いな、28度はいったろう、などと言いあっていたんだ。
僕が小学生時代の1940年代の後半から1950年代の初頭にかけては、
東京の夏は蒸し暑いといっても空調がなくても充分過ごせる程度だった。
本当に凄まじい猛暑、というより、
今は四季が壊れかけていると言ったほうが理解しやすい。
矢部太郎さんの声をラジオで聴いて、
日本の今の季節を改めていぶかしく思った。