ブロードウェイの当たりミュージカルドラマが日本で初演され、
三浦春馬のドラァグクイーンにフアンはたまげたんじゃないか。
下手をすると場末の女形風メイキャップだし、
しかし、意外や、衣装から伸びる筋肉質の腕や、脚が圧倒的存在感の先兵となっていたのだ。
それに進行するに従い演技はそつがなく大胆で、
歌は美声でフアンはしびれるしかなかった。
ドラァグクイーンとしては大成功、と言っても褒めすぎにはならない、
日本的な異色もピリッと放って、まずまずの評価だった。
どうなることかと見ていた中軸の三浦フアンも安堵しながら、
稲妻のように境地を広げたと感じ入ったのではないか。

その初演は2016年のこと、2019年の再演では板についたドラァグクイーンを演じたと言って言い過ぎではないだろ。 
3度目の上演は2022年あたりか、と心待ちにしていたフアンは多いと思う。
ところが、一昨年7月、突然、
三浦春馬はいずこかへ逝ってしまった。
あえていずこかへ、と前置きしたのは、
言うまでもなく永遠にして不滅な三浦春馬伝説に敬意を表したからである。
今年も三浦春馬が旅立った7月がまもなくやってくる。
そんな折も折、「キンキーブーツ」が今年の10月に再々演されるという。
主役の三浦春馬が城田優に変わるだけで他のキャストはほとんど同じらしい。
色々と問題がある抜擢であり、
三浦フアンの気持ちをあまり忖度しなかった感もあって、再々演にこぎつけるにはまだまだ紆余曲折があるかもしれない。
ここではそんな裏事情には関係なく、
もし再々演が実現した暁には
三浦春馬が舞台に現れるのではないか、 という幻想を抱かせられる。
無論、そんなことはないだろうと思う気持ちの少しの裏側で、
三浦春馬がどんな形にしろ登場したら新三浦春馬伝説が生まれる。
しかし、そんな空前絶後のサプライズがあってもなくても、
この再々演を機に1部のフアンにまだ残る
そのまま不滅の三浦伝説は、
おそらく個々のフアンの心の中でイメージとして生き続けることになる。
そのように僕は確信している。
そういう意味では三浦春馬にまつわる様々な伝説がこの再々演に集約されて、
フアンすべての心に不滅の三浦春馬として改めて焼き付くことを信じたい。