浅香光代さんが主催する
演劇舞踊浅香流の催しに、
ゲストで出演してほしいということで、
浅香さんが僕の事務所を訪れたことがあった。
浅草国際劇場で年末恒例の浅香一門の公演だった。
浅香流の本拠である雷門のゴロゴロ会館に、
複数回、稽古に通った。
僕が浅草芸者に扮し、
浅香さんが船頭として僕を猪牙舟に乗せ、
大川を下るという場面だった。
セリフは忘れた。
当日の楽屋で浅香さんは、
僕のかぶるヅラの調整を、
自ら槌で叩いてやってくれた。
芸者としての着付けがすんで、
僕は姿見でその姿を見て笑った。
「先生は自分を笑えるからいいんですよ」
浅香さんにほめられた。
冒頭の画像は、
そのときの舞台のものである。



ところで、
人を笑う人って、
人の認めていいところを
見ない人なんだよ。
見えないが正解かな。
粗しか探せない。
人を認めて学ぶ、
という気持ちがないから
粗しか気がつかない。
自分のことは、
人が見たら粗にしか思えない
ところを勘違いして、
いいところだと思い込んでいる。
だから 内心で威張って人を笑う。

いいかい、
笑うなら自分だぞ。
お前ね、
目糞 鼻糞ほどの長所を
自慢したって始まんないだろ。
 自分を笑え笑え。
 成長したかったら、
 自分を笑わなきゃ駄目なんだ。