しばらくぶりに、
WEB FES  のものを視聴したけど、
やはり いいぜ。
ドラムの軽い叩きに乗って、
傲慢でも謙虚でもないメロディーが、
心地よい情感を載せて、
素直に流れてくるじゃないか。
一瞬、切なく聴こえるけどな。
そうじゃねえよ、
熱くしてくれるのよ。
カテゴリーではラブソングだけど、
おれはハタチ頃の自分を思い起こし、
孤立無援の心に、
薫風のように包み込んでくる
応援歌として聴いたぜ。
世の中の何もかもから裏切られたよう気持ちで、
おれがこのまま異世界へ消えても、
誰も気にしねえだろうな、
って。
この世に必要とされてねえんだな、
って。
心細く腹立だしく虚しいときによ。
この楽曲が流れてきてみな。
救いがあって立ち直れるぜ。

そんな力をこの楽曲に与えたいちばんのもとは、
やはり、歌詞かなあ。
タイトルにして冒頭の1節は言うまでもないだろ。

僕ハ君ナシデ愛ヲ知レナイ

知レナイだから、
心の琴線にぐっとくるのよ。
語レナイじゃバカみたいに平凡だろ。

つかんでくるのよ、はなっからな。
作詞作曲したのは、
北山宏光さんらしいけれど、
このフレーズだけでただもんじゃねえぞ。

「今何してる」
その一言で生き返る

そうなんだよ、
この一言で、
おれ(私)も必要とされているんだ、
とハッと気づくのよ。
元気を出せよ、とか、
あまり考え込むなよ、とかだとな、
心がもういいよ、
耳にタコができるほど聴かされたから、
ってなっちゃうのよ。

僕の半分は君だから ついてきてくれないか

これは決めのセリフなのよ。
立ち上がろうかと思ったときに、
これがきたらスクッと立ち上がるだろ。

いちいち取り上げたらきりがないんだよ。
歌詞全体の底に通っている筋は、
地熱のように心を芯から温めてくれる。
組み立てをばらしてシャフトしてさ、
並べていってもちゃんと歌えるぜ。

つまり、
1句1句に独立した力がある、
ってことなんだよ。

四連休で浮かない顔して
巣ごもりしている人たちよ、

僕ハ君ナシデ愛ヲ知レナイ

を音痴でいいから歌ってみなよ。
湧いてくるぜ。