アメリカでは June(6月)のことをなぜ "Junuary"とも言うのか?

日本でジューンブライドが

大変もてはやされたのは、
1980
年代半ばから1990年代のバブル崩壊時までだろうか。
日本経済の爛熟期とほぼ重なり、
全国に多様な挙式披露宴に対応できる
新機軸の結婚式場が雨後のタケノコのように出現した。
結婚適齢期の男女はジューンブライドに憧れ、
意中の結婚式場の予約が取れないと、
挙式披露宴だけ1年伸ばすカップルも現れた。

なぜそれほどにジューンブライドに憧れたのか。
日本の6月は梅雨時だというのに。
ギリシャ神話の主神ゼウスは、
英語読みではジュピターになる。
その妻ヘラは結婚や、出産を司る女神で6月の神、
ローマ神話ではユーノー(Juno)でJuneのもとになった。

そういう経緯があって、
ヨーロッパでは古くから、
6
月に結婚する花嫁は幸せになれる」
と言い伝えられてきた。

ヨーロッパの6月は、
雨が少なく爽快な陽気である。
日本はその逆で梅雨のさなかになる。
それでもジューンブライドか。

高度経済成長もくるところまできた感のある日本は、
挙式披露宴が華やかに派手に行われるようになった。
その披露宴の呼びものは、
新郎新婦による両親への感謝の言葉だった。

両親たちは高度経済成長の担い手だった。
苦労して育てあげた我が子がここまできて、
今は自分たちに感謝している。
感極まって嗚咽する。
ここぞとばかりに司会者が感動を演出して煽る。
みんなもらい泣きするのである。
6
月だから外は雨が降っていることも多い。
天も嬉し泣きして恵みの雨を降らす。

クリスマスイブを日本的に取り入れて、
ジングルベルの馬鹿騒ぎの夜にした日本人は、
ジューンブライドも和製のお涙頂戴式の
湿って華やかな披露宴に仕立て上げたのである。

やがて、
失われた20年という日本社会の氷河期が始まる。
浮かれて泣いている場合ではなくなった。
冠婚葬祭は地味へ地味へ。
そういう流れが主流になった。

それでもまだジューンブライドにこだわるカップルはいる。
こじんまりした芝生の庭をがあるレストランでの地味婚、
フラワーシャワーができるテラスがあれば申し分ない。
芝生に染み入りような恵みの雨幸せの雨を見ながら、
新郎新婦は永遠の愛を誓う。

さて、アメリカでは6Juneをなぜ "Junuary" とも言うのか。

その答えはシアトル在住の翻訳家、

宇枝田ハコ氏からのメールに明かされている。

【昨日と今日は雨です。ー昨日はあんなに暑かったのに。この季節、寒い日にはセーターを来ても良いくらいで 日本よりも寒暖の差が大きいです。
今の季節を Junuary (June January1月のような6月)と呼んでいるってこと、最近知りました。へー、こんな言葉があったんだね!

暑い日と寒い日を繰り返して、最も良い 7月 と8月を迎えます。】