どこまで続くんだ、
 このぬかるみ
 ってとこだろうね。
 きみにとっては、
 コロナ禍以上のぬかるみだろ。

 同情するよ。

 でも、
 心が折れかけている
 自分に同情したら、
 そこで終わる。

 ここに100社あってね、
 その中の1社が
 きみを採用するところだ、
 としようか。

 1社目が当たりだったら、
 そりゃ楽だ。
  100社目が当たりだったら、
 なんて自分は不運なんだ、
 と思うだろう。

 確率の問題と考えれば、
 そう思ってもいいよ。

 でもでもサ、
 ここが大事なところで、
 就活は社会に出るためには
 どうしても
 抜かなければいけない、
 難関なんだ。

 しかも、
 人生で抜くべき難関の中でも、
 重要度が高い。

 ここで苦労を味わった人間は、
 伸びるんだよ。
 社会に出るための
 磨きをかける関門なんだよ。
 1回で通って、
 社会を甘く見るようになる
 のと比べてごらんよ。

 きみは何回やったんだ?
 36回か、
 100回まではまだまだだな。

 エッという顔をしなくてもいい、
 あと数社だな。
 耐久レースによく耐えた。
 そろそろ結果が出るだろう。

 ぬかるみを転ばず
 踏破してきたんだから、
 待ってる社があるよ。