自分を売るという行為は、


 どういうことだろう。


 売名などという生易しいことではない。


 社会に出てすぐに起業し幸い順風満帆にいったが、


 30代に入って間もなく絶望的な挫折を味わった。


 その原因が信用していた人間による裏切りだったとしたら、


 深い傷を負うだろうね。


 自死という言葉も選択肢の1つとして、


 浮上したかもしれない。


 苦しみもがき葛藤して、


 ようやく再起の気持ちが芽生えた。


 起業したときの初心に帰り、


 ゼロからの再スタートを切った。


 これならあっぱれだろう。


 挫折が得難い体験になって、


 若くして成功したときを超える再起をはたすかもしれない。



 そうではなく、


 人格が一変したような再スタートを切る場合もある。


 これからは目的をはたすためには何でもやる。


 裏切りもやるし不正も行う。


 そういう暗い野望の塊と化して再起を図る。


 これはそれまでの自分を否定し、


 自分という存在と魂を悪魔に売り渡したに等しい。


 以前の自分ではなく悪魔に売り渡した自分が、


 野望をたぎらせ他人を犠牲にして、


 のしあがっていこうとしている。



 これは自分を売ったのである。


 その人生はどんなに富と名声を得ようと、


 虚しいものになる。


 そして、


 その末路は悲惨で孤独なものになる。


 

 どんなことになっても、


 自分を売らなければ必ず再起できる。


 自分を売るな。