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おっはー! の前に

ぱるぼらに触れさせてくれよ

オイラが30代の1970年代に

ビッグコミックに連載されていた

手塚治虫の作品よ


オイラが作家志望で

懸賞小説への応募を続けていた時期に

このコミックの連載は始まった


主人公は耽美派作家の美倉洋介

新宿駅で危険な魅力に富んだ

薄汚い少女をぱるぼらを拾って帰る


ギリシャ神話に登場する複数形の女神ミューズ

美倉洋介にとってぱるぼらはミューズだった


芸術とエロスが相克を演じて渦巻く沼は底なしなのか

狂気と幻想はどこで入れ替わるのか

オカルティズムに安楽は不要か


あれこれかんがえながら

読みふけった時期があったなあ


こんな小説を書いて応募したら

そして

候補作にノミネートされたら

審査員はのけぞるかな

受賞はさせないだろ

いやいや

こんな内容のものは小説化が至難だ


そうして

1976年に小説現代新人賞をいただいた

大変常識的なユーモア小説でさ


4年後に「黄色い牙」で直木賞をいただいたが

ぱるぼら的な世界を描けばよかった

って今も思うぜ


そのぱるぼらが手塚治虫さんの実子

眞監督の手で実写化された


美倉洋介が稲垣吾郎さん、

ぱるぼらが二階堂ふみさんでよ


好評なんだろ

今日からイオンシネマでも公開だもの

劇場へ行きたいが

関節リウマチの症状がまだ不安定で

車椅子ユーザーだから

DVDの発売を待つとしよう


おっはー! おっはー!

香取慎吾さんがテレ東「おはスタ」に

21年ぶりで登場する

「おはスタ」の名物あいさつ おーはー!

を同時期のフジテレビ「サタスマ」で

おっはー! で広めたんだよな

その年の流行語大賞も貰ったろ


新しい地図で いや旧スマップでは

実は香取慎吾が内奥に秘めている

ユーモアとペーソスはいちばん香りがある

と思うんだよ

内奥で充分に発酵したユーモアとペーソスが

じわりと自然に滲み出る


子供には何かそれが解るんだろ

機嫌を取らなくても

香取慎吾に寄っていくんじゃないか


2月14日スタートの大河ドラマ「晴天を衝け」で

草なぎ剛さんが徳川最後の将軍

徳川慶喜を演じる

渋沢栄一役の吉沢亮との絡みが楽しみだな


慶喜は将軍職を辞してから

自転車に乗ったり油彩画を初めたり

カメラにも手を出したりで

好奇心の旺盛さを発揮した


毀誉褒貶の甚だしい人物だが

明治が後期に入る頃まで生き延びた


一見 慶喜的キャラではない慶喜を

草なぎ剛がどのように演じるか

八方破れの新しい慶喜像が誕生しそうだぜ


新しい地図の3人が

多彩にメディアで活躍すると

何かメディア全体の雰囲気が

通気性を高めて好ましいものになるなあ