個人的な危惧だが
今回の緊急事態宣言の効果は
昨年の緊急事態宣言下に比べると
多くのポイントで人出が増えているので
限定的と思われる
1都3県に発出し
感染の拡大状況が容易ならないものと知り
大阪 京都 兵庫の2府1県に加え
栃木 福岡にも発出した
どうしてこんな小出しにして
バタバタやるのだろう
ウイルスは人という乗り物を使っている
地続きの発出されていない県へ
ジワジワ浸透していく
日本は島国だ
発出するなら全土を覆って
ウイルスに大打撃を与えるべきなのに
また 解除の目安がステージ3
ということはどういうことか
ステージ3は「感染増」の状況ではないか
東京で言えば
日々の感染者数500人が目安になる
1日の感染者数が500人は
第1波第2波では高水準の感染者数になる
これで解除したら
1ヶ月を経ずして
強烈な第4波に見舞われるように思う
全国の感染者数は日に数万
東京は万台への突入もあろう
ところで
こんな状況があり得るかもしれないのに
組織委の森会長も
菅首相も 加藤官房長官も
東京五輪は絶対にやると言い切っている
言い切る割には
虚勢を張っているようで
それぞれの言葉は虚しく響く
1年延期になったときも
中止か 延期にスすべきだという声が
諸外国から澎湃として挙がり
まもなく前大統領になるトランプ氏が
東京五輪は1年延期すればよい
という発言が重石になったのだろう
IOCの大勢も延期に傾いた
利あらずと見て
昨日まで絶対やると言い切っていた
国と都のトップは掌を翻すように
コロナ対策の徹底を口にし始めた
国内の中止論延期論には
耳も貸さなかったというのに
昨年の延期騒ぎは
大坂冬の陣に例えられる
開催派を豊臣方とすれば
世界世論という徳川方は
イギリス製 オランダ製
の大砲10数門も動員し
大坂城天守閣への砲撃を行った
豊臣秀頼の母淀君は戦意旺盛
甲冑を着て侍女たちにも着用させた
そこへ砲弾が落下
柱が倒れ天井が落ちて
侍女数名が死んだ
徹底抗戦派だった淀君は和睦派に転じ
それが決め手になって和睦が成立した
さて
夏の陣はいつ始まって終わるのか
今は和睦の条件としての約束で
大坂城の外堀が埋められ
二の丸三の丸が破却されて
更地にされている渦中である
その役目を担ったのが
IOCの最古参委員のディック・バウンド氏で
「〈東京五輪の開催は〉確信が持てない」
というご託宣である
さらにニューヨーク・タイムズが
「東京五輪は中止に追い込まれる可能性がある」
という見出しの記事を書いた
大坂城を本丸と天守閣だけの裸の城にする
海外からの重みのある発言は
これからも陸続と続きそうである
それなのに
開催派はやるやると言い続けている
守るすべのない本丸と天守閣だけで
夏の陣をどのように戦うのだろう
絶望的な戦いになる
またまた作家的我見になるが
森会長も 菅首相も 加藤官房長官も
小池知事も
みんな開催できないだろう
と腹の底では思いながらも
主催者側としては絶対やる
会場もスケジュールも決まっている
と強弁せざるを得ない事情があるのだろうか
コロナ禍の中でトレーニングに励む
アスリートの人たちは無論のこと
土壇場にきての中止は
開催を前提に労苦を惜しまない
おびただしい関係者に迷惑をかける
開催国の立場で腹をくくって
早急にやるやらないの結論を出し
世界の世論をリードしてほしい
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どれだけの国の選手があつまるのだろう。
バラバラになってしまいそうな気がします。
去年 延期したとき なんのスポーツの関係者か
忘れましたが「私達、アスリートには オリンピックをやる資格がある!」と仰有ってました。
だから 東京オリンピックはやるのが正しいと。
とても傲慢に感じました。
オリンピックは アスリートにとって
とても大切なものだと言いたかったのでしょう。
でも オリンピック自体が毎回 沢山の犠牲の上に
成り立っているような気がします。
それぞれのスポーツにはW杯があるのに
オリンピックに拘るのは何故なんだろうとも思います。
観る分には楽しいけど。