年末年始にたっぷり休日を取る日本の習慣に慣れきっていた宇枝田さんにとって知っていたこととは言え、
大晦日も普通に働くアメリカ社会の習慣に馴染むのは大変だったと思います。
元日は連邦政府が定める祭日ですが、ウイークデーに当たれば3分の1ぐらいの会社は普通にやっているようです。

やはり、連休になるクリスマス休暇がアメリカにとっては正月休みということでしょうね。
そのクリスマス休暇にしても日本のクリスマスイブのように賑々しくではなく、静かに迎えて気持ちを新たにするという感じです。

「12月24日と25日、この2日間はコロナのニュースを聞きたくなかったので、テレビをつけませんでした。クリスマスの音楽を聞きながら 日中は掃除や片付け、買い物をして過ごしました。夜は近所の友人 Cちゃんが来ました。お肉やさんでローストチキンを買い、自分たちでそれ以外の料理を作りました。」

世界一の感染者数、世界一の死者数を更新し続けている国ですから、コロナの話題はもうたくさん、と耳を塞ぎたくもなるでしょう。
ところで、生クリームとイチゴをふんだんに使ったクリスマスケーキは、アメリカ直伝のものと考えている日本人が多いと思います。ところが、違うようですよ。

「こちらには クリスマス用のお菓子はいろいろあるものの、日本のような生クリームとイチゴのケーキは無いのでインド系のお菓子屋さんで 似たような雰囲気のパイナップルケーキを買いました。」

さて、肝心の教会での礼拝はコロナ禍により、You Tubeによるライブ配信でしたが、教会の対策というか、配慮がいかにもアメリカ的で感心させられました。

「24日の教会礼拝は、今年はYouTubeのライブ配信なのでその前に教会からクリスマスセットが送られてきました。箱の中にはキャンドルやお菓子、ホットチョコレート、クリスマスに関する本などが入っていてとても心の伝わるものでした 。 これを準備するのにどんなに大変だっただろうな。州の規定が変わるたびに礼拝の形式も何度も変えなければならず、ほんとに大変な年だったと思います。 
礼拝のライブ配信を見ながら食事をして、いろんな話をしました。日常的なできごと、アメリカ文化のこと、宗教のこと、政治のこと、もちろんコロナのことも。
午後3時に集合し 10時に解散するまで、喋りっぱなし。日本に住んでいる時、飲み会でこんなに幅広く話したことがあったかな、と我が身を振り返りました。
外国に住むということは いろんなことに関心を持たないと生きていけないようになっているんですね。」

ふ〜む、25日が過ぎて、それ以降はどんな感じなんだろ。


「日本は12月25日が終わると、その日の夜にクリスマスの飾りを片付け 正月用の飾りに変えるけどこちらは 年明けまでツリーはそのままのことが多い。救い主(キリスト)の誕生を喜び続けてクリスマスの余韻に浸っている感じで、年が明けてから ゆっくり片付け始めます。それに 考えてみればアメリカには お正月の歌も無い。会社の休みも基本的に1月1日だけ。今年はカレンダーの並びが良いので3連休だけど。日本の教会では 元旦の礼拝があるけど、こちらの教会では無し。元旦がたまたま日曜だったら、普通の礼拝があるけれど。(日本の牧師さんはクリスマスが終わってもゆっくりできないんだねえ)と こちらの牧師さんは驚いていた。元旦礼拝って、日本の習慣に合わせたものだったんですね。」

将来、アメリカへの移住を考えている人は大いに参考にしてください。