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公益財団法人 人権教育啓発推進センターが

毎月発行している「アイユ」 という

広報誌がある


その11月号に

第39回全国中学生人権作文コンテストで

法務事務次官賞を受賞した

「見えないマークに目を向けて」

という作品が掲載されている


執筆者は神奈川県の中学3年生 森彩夏さん


森さんは

駅のエスカレーターに乗り

「わけあってこちら側で止まっています」

という言葉が入ったマークを初めて目にしました


そのマークを付けた男性は

右側で止まっていました

その後ろには自分も含めて

長い行列ができていました


「早く進めよ。右側は歩く奴が乗る側なんだよ」

怒声が上がりました


無論

車椅子ユーザーになる前のことなのですが

僕にも1人が進まないために

止まっていなければならないことに

イライラしたことは何度もあります

怒声こそ上げませんでしたが

左側が空いているじゃないか

なんだろう あいつは

と腹が立って仕方がありませんでした


僕は階段は2段ずつ駆け上がり

駆け下っていました


エスカレータは本来歩くためのものではありません

上がりきるまで

あるいは下がりきるまで静止して乗る乗り物です

右側を歩くのはただの慣習ではないでしょうか


それなのに

僕は関節リウマチを発症する77歳まで

人っ気がなければ

エスカレーターを駆け上がり

駆け下っていました


森さんは帰宅をして

そのマークのことを調べて

マナーアップキーホルダーという

マークの名称と用途を知りました


森さんは今年の春

初めて松葉杖を使いました

たくさんの人がバスで席を譲ってくれ

荷物を持ってくれる人もいたそうです


僕は森さんの次の文章に強く心を打たれました


「そして私は自分が分けてもらった優しさを

 今度は誰かをたすけることに使っていきたいと思いました。

 もちろんマークをつけている方への配慮は必要です。でも、

 それだけではなくて周りの人に心配りをすることが

 理想の社会の実現に不可欠なのです。見た目では分からない、

 いわば[見えないマーク]に気がつくことは難しいことかもしれません。

 時に空回りすることもあるでしょう。でもそうやって周りの人たちを

 気にかけることでいつか優しに溢れた社会に近づいていくのだと思います。」


新しい知識をありがとう 森さん

それに啓発させられる素敵な文章でした


症状がもう少し改善して

独りでの車椅子外出が可能になり

そのマークを見かけたら

後ろの人に教えて

これはリレーで伝えていきましょう

と・・・

あああっ 僕はエレベーター使用か

周りの人に迷惑がかからないよう

場所を少しでも狭くとって乗ろう