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例年になく短い夏休みで

子供も親も先生もリズムがずれたかな。

子供は学校へ行きたがらない。

親は学校へ行かせたい。

先生は子供たちを迎え入れる準備がいまいちだったか。


それでも

学校は始まり、

子供たちはモヤモヤした気持ちを胸に

学校へ向かった


マスクをして左右前後のクラスメートと

少しの距離をとって。


こんな変化にもすぐに慣れた。



しかしながら、

現場の状況は

昨年の秋学期明けに比べて

不登校が増えているという。


いじめ関連の不登校で言えば、

こんな話も伝わっている。


短い夏休み中に

クラスのいじめっ子の父親がコロナ禍で失職し、

一家で地方へ引っ越した。

その子のいじめの標的だった我が子にとって

天佑と喜んだ母親は、

「もう、いじめっ子はいないのよ。

 胸を張って学校に行こうね」

と、励ました。


その子は喜ぶどころか複雑な表情をして、

学校へ行きたがらなかった。

追い立てるように登校させても

道半ばで戻ってきた。

夕方、

勤めから戻った父親ともども

子供を責め立てた。


両親にとっては

目の上のたんこぶが取れたのに、

なぜ登校しないのか、

ということになるが、

子供にとっては、

行きたくない理由は心の深部にある。


この答えは最後に回したい。


2019年度の国公私立小中高校、

及び特別支援学校などで認知されたいじめは、

61万2496件にのぼった。


前年度より6万8563件増えて、

言うまでもなく過去最多だった。


このうち、

心身に深刻な被害が生じた重大事態は、

前年度より約2割増えて、

723件だった。


児童生徒の自殺は317人。

うちいじめが原因と確定されているのは

10人に過ぎない。

だが、調査ではよく見えてこなかった

いじめが遠因になったものを含めれば、

もっと増えたのではないか。


小中児童生徒の不登校数は

18万1272人。

前年度より1万6764人も増えている。


来年の同時期に発表される各種数字は、

ここに挙げたいずれの各種数字よりも跳ね上がる、

と僕は見ている。


さて、

最後に回したいじめっ子がいなくなったのに、

なぜ登校しないのかの答えは、

学校のような集団生活では

今までのいじめっ子がいなくなれば、

新たないじめっ子が生まれる。


いじめを受けて

心の底から恐怖を覚えた子供は、

そのことを本能的に知っている。

新たないじめっ子のほうがもっと怖い、

と思うのである。


子供の心の底にある本音を知ったら、

迷わず登校をやめさせて
別の選択肢を選ばせるのも、
令和の親のあり方ではないのか。

選択肢は幾つもあるし、

子供の個性と人間性をどのように

じっくり養わせるかは、

親の甲斐性なのだから。