欅坂から櫻坂へ

46がついても

まったく異質な樹木への改名ではないか


7月16日に

幕張メッセで行われた

欅坂46の無観客配信ライブの終盤で

キャプテン菅井友香さんは

「私たち欅坂46は、

 この5年間の歴史に幕を閉じます」

と決然と宣言した



このことをニュースで知った僕は

大いに戸惑った

解散するわけではない

櫻坂46へ名称を改めて新しいスタートを切る


しかし

歯切れのいい改名の理由は

聞こえてこなかった


世の中が変化するのに私たちが変わらなくては

といったメンバーの声は何度か聞こえた


でも

そういうメンバーの声は

自分たちでさえ改名の理由がよく解らない

ということを暗示しているように思える


改名せずとも変化はできる


「サイレントマジョリティー」

に乃木坂46にはないパンチを感じ

クールな表情で毅然と歌い踊る

それまでのアイドルグループを超えた

新種のアイドルグループの登場に瞠目し

「ガラスを割れ!」「不協和音」などの

現状打破のエネルギーにシビレてきた


その僕にとって

欅から櫻への転換は

このグループの土台からの変化

それも

それまでとは異質への転換を予期させた


関東平野の代々の農家は

屋敷森と言っていい敷地の木々の頭領として

欅を植えた

欅は巨木になり夏は豊かに葉をつけて

木陰を作る

やがて落ち葉の山を作り肥やしに変じて

豊穣をもたらす

冬は葉の落ちた枝を力強く張って風雪に耐える


欅坂46の現状打破のエネルギーに富んだ楽曲の数々に

いつも僕は欅を思い浮かべた


無論

ポップな軽やかな楽曲もある

芽吹い若葉に成長したばかりの初々しい葉っぱが

風にそよぐ喜びに喩えることができた


なぜ櫻なのか


櫻に変えた改名に

運営側の事情と戦略が象徴されている

欅坂46が櫻坂46になるのは

1年2年という期間を見れば

換骨奪胎に近い改変になるのではないか


今でさえ1期生より2期生のほうが多いのに

2年も経てば大多数が2期生で3期生もいよう


僕が

とくに車椅子ユーザーになってからの僕が

鼓舞され元気と勇気を贈ってくれた

欅坂46はやがて思い出の世界へ翔んでいくのか


ラストシングルは

「誰がその鐘を鳴らすのか?」だ

こんな歌詞がある


♪ 支配したって幸せにはならない

 愚かなことだ


櫻坂46になってもこの根っこは残してほしい

と痛切に思う


ところで

櫻坂46を本当に支配するのは誰なのか