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よくもほざいたものよ
と あきれ返り
そのあとに
烈しい怒りに襲われたよ

京アニのアニメ作品に
自分の応募作品が盗用された

その腹いせで
同社の第1スタジオに放火した
というが
仮にも
懸賞小説に応募する知性と
才能があったら
そんな暗愚な発想はしない

確かに
懸賞小説の世界には
負の魔性が棲まう闇があり
自分の才能を過信し
他者の作品をボロクソにこなし
受賞作や
その作者が
その後に書いた作品を
自分の作品の盗用だ
と 思い込む人がいる

僕もそのような人に
いきなり胸倉を掴まれ
「俺の作品を盗んだろ」
と 責められたことがある

多少は非常識な人がいても
本来はそれぞれに
多くの優れた作品を読み
文章の研鑽に励んだ人たちだ

自分の才能が及ばない世界だ
と悟れば
自分が新人賞の闇に浸っていた
ことを理解し
多くは静かに去っていく

青葉容疑者には
そういう闇がある
本当の懸賞小説の世界で
真剣に自分と闘った経験は
ないだろう

言動から察すると
想像力が著しく幼稚な人
に思えるからである


ガソリンを入れたバケツを手に
第1スタジオに侵入し
居合わせた社員に
「死ね」と叫びざま
ガソリンをまいて
ライターで火をつけたという

ガソリンが
針の先の小さな火でも
爆発を起こす
極めて危険な燃料だという
自覚がなかったのだろう

その基礎知識があれば
ライターで火をつけるような
バカなことはしない

一気に自分が火だるまになる

実際にそうなり
青葉容疑者は外へ逃げ出し
瀕死の火傷を負って
力尽き倒れている

最新の火傷療法を受けて
長い時間をかけて
聴取可能までに回復した

そのときの言が
「(犠牲者は)2人ぐらいと思った」
である

36人もの犠牲者を出し
重軽傷者も多く
未だに後遺症に苦しんでいる
人もいるというのに
何とのどかな言葉だろう

逆さになっても
小説を書ける人ではない

おそらくアニメは好きで
いろいろ観てきたのだろう

印象的な場面が忘れがたく
そのアニメに似た
小説とは言えない代物を書いて
応募したことはありそうだ

盗用したのは自分のほうなのに
錯覚して
俺の作品を盗った
ということではないか

そうだとしたら
頭がひっくり返っている
としか言いようがない

おそらく
この人は
自分の人生の中で
闇を作りながら
歩んできたのかもしれない

自分で自分を加害者にし
被害者にもしてきたのだろう

犯した大罪をどのように償い
さらに
その自分にどう償いをしていくのか

考えるだけで
やりきれない思いになる