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BTS の4thのニューアルバム
「MAP OF THE SOUL:7」は
来月2月下旬にリリースされる

それに先立ち この1月17日
収録曲の白眉であろう
Black Swan の音源が
意表を衝くかたちで公開された

MVで
BTSの7人は姿を見せずに

代わって登場したのは
スロベニアの舞踏団 
MN ダンスカンパニーの
7人の男性ダンサーたちなんだよ

センターのダンサーは
上半身ハダカで
他の6人は黒子的だったな

ここで束の間
BTSを離れて彼らのダンスに魅入った
曲は聴きながらな

日本語で聴いたわけじゃないから
7人のダンスのほうに吸い寄せられたよ

上半身ハダカのダンサーは
ときに1羽の白鳥に見え
6羽の黒鳥にいたぶられる

ときに反撃して
6羽の黒鳥を痛めつける

ときに
6羽を翼にして一体になって見せる

緩急自在で変幻限りなく
生々しくリアルなのに
不意に薄絹を通して見るような
幻想世界の危うく美しい造形を
しなやかな鋼と化して表現する

メインダンサーの両腕が
まるで独立して生きているように
プクポコ プクポコ 痙攣するのは
何なの?

ドラムのビートが噴出するようだぜ

ところで
曲調は闊達さ爽やかさに欠けて
重い感じかなあ
陰影が濃すぎて
ギターなんか 
ときに哀調を帯びていたぜ

これまでのBTSじゃないんだな

ここはBTS だと思うと
あっけなく投げられるんだ

上半身ハダカのダンサーは
柔道やってるな
スピーディに流れるように
黒子的ダンサーを一本背負いしていた

それにしても
7人のダンスは
クラップダンスの
カテゴリーに入るんだろうけど
千々に乱れても
ピタッと一体化しても
1つの心を感じさせた

その凄みだよな

曲だってそうだ
トラップだろ
アメリカの若者が
すぐに腰を振って表現する
新型のヒップホップだろ
ウイルスじゃないぜ
根はエモいのよ

BTS が歌い踊れば
きっと全世界のバンタンと
その予備軍は狂喜して酔いしれる

ブラックスワンは
ありえないことが起きて
壊滅的な衝撃を受ける
といった意の経済用語だろ

これを
ありえないことを起こして
壊滅的な衝撃を与える
と 能動的に捉えると
今年に臨む
BTS の覚悟が伝わってこないか

それにこの曲のモチーフは
モダンダンサー マーサー・グラハムの
「ダンサーは二度死ぬ。
一度目の死は 踊ることをやめるとき。
その死は二度目の死より更に痛ましい」
という言葉から取っている

和訳の歌詞を見ると

♪ 今 俺を殺してくれ
   聞こえているか

なんて物騒なフレーズもあるんだ

でもな
新境地を生み出そうとする
BTS の陣痛じゃないのか

これまでの
曲や 歌詞に沿っての
盛り上げ効果に徹した
パフォーマンスじゃなくて
7人の心を1つにした
7人の感覚を稀有な表現力に昇華した
ダンスを魅せる

曲と歌詞は
人が知られまいとひた隠しにした心を
知らずさらけ出させてしまうような
未曾有の魅惑的な引力にあふれた
ものにする

そういうメッセージと
覚悟を込めたMVではなかったか

Black Swan は精魂を込めた 
その試金石

だから
7人はあえて姿を見せなかった

前人(グループ)未踏の空間を裂いて
驚嘆の新境地を現すであろう
BTSの壮途に敬意を表したい