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 とにかく
ユニークな村だった
夏でも朝夕は爽快な涼しさが
高原にゆったりと息づく
飯舘村を包み込む

村長さんは個性的で
南の国から招いた妙齢の女性達と
村の適齢独身男性達とを
集団見合いで引き合わせた

その結果のほどはよく知らない

 ただ
赤字覚悟で
村の文化の発信地として
村民の読書推進の牽引車として
おそらく全国唯一の村営書店である
[本の森いいたて〕を設立したことは
特筆に値する

村民の多くは農業と
畜産業に従事していたが
その人たちの何人かと接して
全員がそれぞれの未来図を
しっかり描いていることに驚かされた

向上欲が旺盛で
精神性に豊かなものを感じた

それは村営図書館で
読み聞かせを行ったときに
幼児も含めて
子供達の目を見て感じたことと
軌を1つにしている

曇りのない瞳がキラキラしている
未来へ限りない期待を抱いている

 僕を見つめる眼差しの
厳しさにも怯んだ

その厳しさは
僕から何かを吸収しよう
という強い欲求の表れだったろう

この村の将来は凄いぞ

それは僕の実感だった

しかし
割りを食った感じの放射能汚染で
全村避難の憂き目に

そのことを知ったとき
僕の双眸は一気に濡れた

それから8年余り
飯舘牛は震災後 初出荷を迎えた
大いに価値ある再スタートだ

しかしながら
帰村した村民はまだ2割

未来図を語った
あの村民の人達が

未来を映して輝いていた
あの子供達が
陸続として戻り始めたとき
飯舘村の再生が本格的に始動する

その実現を心から願っている

一言 付記したい

飯舘村覗く宿泊施設に泊まり
夕食に出された
飯舘牛のステーキの旨さに
僕のホッペが感泣したことを〜