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蓬莱泰三の名を

広く世に喧伝させたのは

「中学生日記 」の脚本家としてだろう


しかし

彼は音楽的業績を中心に

多様な活動を多彩に演じて

その作品に接した 人々の心に

衝撃的な感動を刻んで世を去った


それから早くも1年が経った

昨夜
たまたま 
午前3時前後に目が覚めてしまい
ラジオをかけたら
子供が合唱していた

その合唱組曲は
日曜日〜ひとりぼっちの祈り〜

これはパワー溢れる
子供のための組曲だ

詞だけ読んだらさ
こんなのよく作るよ
と あきれ返るほど
凄じい内容なんだぜ

交通事故でお父さんお母さんがなくなり
ひとりぼっちの子供らしい

なお 悲惨なことには
お父さんは他の車を巻き込み
どうやら
その車に乗っていた子供は
両親をなくしたらしい

その子供も怪我をして
障害が残る可能性もある

こんな悲惨な話はない

♪ お父ちゃん  はよ起きや

これが出だしだ
日曜日
お父ちゃんの運転で
どこかへ行きたい

でも
そのお父ちゃんは
そして お母ちゃんも
もういないのだ

♪ 違うわい 違うわい 違うわい
   ぼくのお父ちゃん ええ人やったわい

子供は「人殺しの子」
と 謗られながらも
懸命にお父ちゃんをかばう

さらに
向こうの子供に

♪ ぼくが弁償します
  うんと働いて お金をためて

と 堪忍を乞う

このように悲惨で痛ましいのに
聴いていて落ち込ませないのだ

初めてこの合唱組曲を聴いたのは
もう随分前のことで
やはり
ラジオでだった

読み聞かせ活動を始めていた僕は
聴き終えて
これは歌う読み聞かせだな
と うなった

リズムに痛快な弾みがある
メロディが心を気持ちよく和ませる

そして
希望に燃えた
次代を担う子供たちが
素直に元気に歌うのだ

内容の悲惨さが消えて
清浄に心に沈むものが残る

それは交通事故の悲惨さと
その根絶を願う
純粋な祈りである

だから
歌う読み聞かせなのだ

午前様に久々に
この合唱組曲を聴いて
その思いを強くした

蓬莱泰三が子供達に遺した財に
脱帽あるのみだ

蓬莱さん
有り難う 有り難う 有り難う