少女は方角を失い
奥へ奥へとさまよっていた
そして
子鹿に出会った
ニンフの子鹿だ

そんなふうに歩いていたら
倒れて動けなくなっちゃうよ
おいで

ニンフの子鹿は
清流が流れている側の
灌木が茂って
人には気づかれにくい洞穴に案内した。

山の恵みと美味しい水は
たっぷりあるからね
ゆっくりお休み
仲間が洞穴の外で
番をしてくれるからね

でも
やはり
人間の大人のニンフかなあ
大人が介在しないと
神隠しのような状態には
まずならない

その場合
大捜索圏内の人家の1軒が
そのニンフの家だろう

なにしろ
これは小説のシノプシスの
まだたたき台に過ぎない

はっきり言えることは
ハッピーエンドで終わらせる
ということだけだ