誰からのものでも干渉されると


 うるさくて嫌になる


 つい言葉に


 その感情がこもるから


 干渉する側も


 感情的になり


 言い合いになる


 でも


 干渉されてうるさく思うのは


 大変 人間的で


 正常な証拠なの


 

 親からね


 どこへ行って誰に会うの?


 帰りは何時ごろ?


 なんて言われれば


 イライラッとくるだろう


 特に念願かなって初デートのときなんかね



 先輩でも


 ことごとに干渉してくるのがいる


 その前に


 昨日のこと 一昨日のことを


 根掘り葉掘り訊いてくるのもいる


 干渉するネタ探すためにね


  お前ね

  

  上司から言われたら


  たとえ黒いものでも白い


  と言わなきゃ


  出世しないよ


 何て言われた日には


 先輩やめてくださいって


 叫びたくなるだろ


 

 友人にもいるよね


  上に着てるのも柄で


  下にはいてるのも柄物じゃ


  センス疑われるよ


  ユニクロ行こう


  俺がコーデしてやるよ


 何て手を引っ張られたら


 ほっとけって払いのけたくなる



 恋人にも干渉が


 趣味みたいのいるだろ


 超話題作の○○観ようよ


 って誘ってるのに


  幼稚ね


  大作ってだけでしょ


  作りものだし


  こっちを観よ


 と誘って


 なぜその洋画がいいかを


 脚本論 監督論まで展開して


 延々と述べ立て


 上映館が少ないことを嘆き


  教養疑われないためにも


  これなのよ


 じゃ バカにされたみたいで


 それってB級映画だろ


 と一喝したくなる



 確かに親には子供への心配があり


 先輩には後輩への思いやりがあり


 友人には友情があり


 恋人には愛があってのことだろ


 でも ほんとうのところは


 そうじゃない


 自分好みのわが子であってほしい


 自分好みの後輩であってほしい


 自分好みの友人で会ってほしい


 自分好みの彼(彼女)であってほしい



 それなんだ


 自分の都合


 だから イラっとこないでいい


 冷静にただひとこと



 親の都合のいい


 先輩の都合のいい


 お前の都合のいい


 きみの都合のいい


 人間にはなりたくない


 

 それだけ言って


 あとはとりあわない


 それで干渉癖は


 だんだんおさまってくる


 たとえば


 彼(彼女)がその一言で


 離れていったら


 自分に都合のいい


 彼(彼女)にしたかっただけ


 愛はない


 そのままでいたら


 きみに災いをもたらすだけだった


 離れていったら


 祝杯をあげていい



 愛があれば離れない


 干渉癖がなくなり


 ドカンと魅力を増すはずだよ