よくツイッターなどで


 誤字、脱字を指摘される


 スマホに馴れて早撃ちして


 見直しがおろそかになっている


 と自嘲せざるを得ない 


 


 ネットの問題点は


 何でも即座に削除、


 訂正できることではないか


 と思った


 もの書きになって


 単行本を出すようになって久しいが


 初期の頃


 新刊の本に「正誤表」というのが


 挟まれていた


 誤植の一覧表である


 ちゃんと校正をやっていても


 製本された段階で


 それだけの誤植が判明した


 ということである


 正誤表はいつのまにか廃れたが


 誤植がなくなったわけではない


 単行本で誤植が1字もないのは


 奇跡に近い


 校正者も著者も


 誤植は恥だという意識があるので


 懸命に校正を行うが


 それでも本になってみると


 誤植が見つかる


 1字もないぞ と喜んでも


 読者からの指摘で気がつくこともある


 読み直して加筆や


 削除したいところが何カ所も見つかる


 誤植も含めてそれは


 重版がかかったときにやる


 いずれにしても


 ネット世界での削除 訂正は


 活字の世界では


 重版や 次号で行うことになる


 単行本は重版されない本のほうが多いので


 その場合


 永久に削除 訂正はなされないことになる


 それだけに


 著書は書いたものに


 自分の誇りと責任がかかるので


 著者校正には神経を使う


 

 ネットの世界では


 アップしたものに対して


 いつでも削除 訂正が可能である


 そのため知らず


 書くものが安易になるかもしれない


 気に入らなければ


 全文削除もできる


 仮にその中に


 作者も意図していなかった


 貴重な発見や


 表現があっても失われる



 一方で


 削除や 訂正が行われたにもかかわらず


 それ以前のものが拡散というかたちで


 出回ることによって不都合も起こる


 単行本なら内容に事実誤認などの


 重大な不都合があれば


 回収して絶版などの措置ができる


 しかし ネットの場合は


 不都合があっても


 拡散されたものは


 更に拡散されながら生き続ける



 ネットでいったん公開されたものは


 削除 訂正する場合は


 著者 出版元等が直接行うのではなく


 その申し出により


 第三者機関が行うようにすればいい


 また拡散されているもので


 やはり 著者 出版元等が


 回収 絶版的な措置を必要とした場合


 その申し出により


 第三者機関が削除を行うことができる


 そういう仕組みが必要なのではないか