おい お前 邪魔なんだよ

   なぜなんだよ ぼくはぼくだぜ
 
 それはおれのセリフだ お前 今 何やってんの?

   見りゃわかるだろ パソコンやって仕事してる

 それっておれにとって価値ある仕事なの?

   ぼくが働かなきゃ きみは生きていけないだろ

 そりゃな お前が死ねばおれも死ぬ

   だったらぼくを邪魔っけにするな
   おとなしくそこにいろ

 そこにいろって お前おれがどこにいるのか知ってんの?

   ぼくの右肺の気管支のどこかだろ
   ぼくに寄生しているのに文句を言わないでほしいな

 悲しいんだよ お前見てると

   なぜだよ ぼくが死んだらきみだって死ぬんだろ

 どうせ生きる一生なら ただ息して じっとして
 この世を終わりたいんだ

   ああ やはりそうだったんだ
   きみはぼくの怠け心だ
   思考を持ってしまって
   ぼくの体内を動いてる

 クシュン…

   あれ???

 きみがぼくを疎んじている間は
 きみはぼくを改善できないだろうね
 ぼくをうまく使えよ
 それがきみの人生を決めるぞ

  どう決めろというんだ?

 それぐらい自分で決めろ
 ぼくは陰できみを投影しているだけなんだから