善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや
歎異抄で親鸞が述べている有名な言葉ですが
初めてこの言葉と出会ったときは
正面切って言っているのか
比喩的な言い方なのか
僕には解りかねたものです。
いまだに明快に頭に響いてきますが
その意味するところは深淵にして
一筋縄ではいかない名言に思います。
僕はいかなる人も善悪併せ持つという考え方です。
それぞれの立場 環境 生き方で
善悪の比重は微妙に変化する。
例えば犯罪集団の中で生まれ育てば
やはり 悪のほうに比重が大きく
傾いてしまうのではないでしょうか。
凶悪な犯罪を犯して
死刑台の露と消えた人も
100%悪の人間ではないと思うのです。
悪のほうに大きく傾く
生き方をせざるを得なかった
生きる諸条件がそっちへ傾けさせた
と思うのです。
まじめ というのは善のほうに大きく傾いた
状態だと理解してください。
人の本質は普通に生まれ育てば
善のほうに傾くようにできている
と僕は信じています。
だから
自分を偽らず飾らず隠さず
自分自身をさらけ出して生きることによって
誰でもまじめに生きられる。
それをまじめさの表現だ
と僕は言い切りたい。
人生はまじめが勝つ
それを信じて
きみには自己表現をしてほしいのです。
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