ありがとうの一言は

 口にするのも簡単で

 いろんなケースで使われる

 しかし

 それを発するときは

 状況によって

 かなりの温度差がある

 
 言われる側はどう受け取るか

 謝礼をあることが解っていて

 何かを手伝って終える

 
  ありがとう


 儀礼の響きがする

 でも

 感謝の心がこもっているときもある

 期待されていた以上の

 仕上がりになったのかな

 と気分がよくなる


 たまたま居合わせて

 何かを手伝い終えて

 
   ありがとう


 強い感謝の念がこもってる

 感動されたんだな

 と察せられることもある

 
 道を歩いていたら

 高齢者の男性がほどけた

 靴の紐を結ぼうとしていた

 右手の指や 甲に

 湿布薬を貼っている

 手指を痛めているようだ

 見るに見かねて

 しっかり結んでやったら


   ありがとう


  何度も何度も頭を下げられた

 深い喜びと

 恐縮した思いが

 ビンビン伝わってくる


 ありがとうを言う場合は

 いつも

 言われて自分が

 いちばん感動した

 ときのことを思い起こして

 いうことだ

 そのとき

 そのありがとうは

 鬼に金棒になって

 強く強く相手に伝わる

 その一言がいつか考えもしない

 かたちで返ってきて

 歓喜することもある