クラーク博士が教え子たちを

 青年よ 大志を抱け

 と激励したときは今と世の中が大きく違う

 どっちを向いても」何もなかった

 大志でも 大野心でも持てた

 
 終戦直後もほぼ同じ状況が生まれた

 日本はきれいさっぱり焼き尽くされて

 どっちを向いてもゼロから始められた

 志も野心も持った方が勝ちだった

 それなりのものを築けたろう

 志は善良な心から生まれ

 野心は悪い心から生まれる などという区別はない

 どちらも泥まみれにならなければ遂げられない

 闇米を食管法だかに違反するから

 と闇米を買わずに通し

 遂に餓死した現役の裁判官がいたんだよ

 きれいごとじゃ大志も大野心もならない


 ところで

 閉塞感漂う今の時代は

 どっちを向いても展開できないように思える

 志も野心も育み太らせる状況がない

 程々に気分よく豊かに 人生を送りたい

 大志とはほど遠い小欲の人が目立つのも不思議はない

 しかし しかしだ

 閉塞感の向こうには厚い壁がある

 その壁を破ってやろうという大志があるではないか

 壁の向こうには新しい価値観と

 それの舞台になる時代が待っている

 そこへ躍り出るには

 現時点での最先端技術を取り入れた

 ビジネスモデルをものにすればいい

 オリジナルで勝負だ

 学術 思想の分野を含む芸術なら

 壁の向こうを正しく把握した作品を生み出せばいい

 壁を破壊せずに原子のように通過できるだろう


 きみは閉塞感を壁と共に突き破れ

 いいときに生まれ合わせて

 またとないチャンスを掴むことになる

 閉塞感に目をむいて大志を抱け

 抱いた者が必ず勝つ時代だ