高さ20メートルにも及ぶ

 黒い津波が

 轟音を発しながら

 走る壁のように迫ってくる。


 その光景を

 想像できるだろうか。

 イメージしただけで

 身の毛がよだつ。


 今日のA紙夕刊によれば

 その悪夢を体験した

 宮城県女川町の

 高校生たちが

 「女川いのちの教科書」
 
 という防災本を作成している。

 中学生向けのものになる

 という。



 女川中学を卒業し

 現在高校3年の

 約10人で作る

 「女川1000年後のいのちを守る会」が

 その防災本作成の

 母体になっている。

 

 高校生たちは

 90回にも及ぶ会議を重ね

 家族や 家を失くした

 経験を語りあい

 3つの津波対策案をまとめた。

 1つ目は【絆を深める】

 小学生の放課後クラブを

 中学生が運営する

 としている。

 2つ目は【高台避難】

 高校生たちは

 「この上まで逃げて」

 と刻んだ石碑を

 町内の21か所に

 建てる計画で

 1000万円の寄付を集めた。

 すでに

 12基が設置されている。

 3つ目は【記録に残す】だ。

 コーヒーのような黒い津波

 といった具体的で

 不気味さを募らせる描写が

 後世の人の関心を

 強く惹くに違いない。


 この防災本は

 中学生に限らず

 被災地に限らず

 日本全国の人に

 読んでほしいと思う。

 東南海地震が発生すれば

 日本列島の

 太平洋沿岸の

 広範な地域を

 東北大震災以上の

 大津波が襲うかもしれない。

 専門家や

 大人が気づかない

 高校生の目が

 津波対策の

 死角を見ているかもしれない。

 
 たとえば

 小学生の放課後クラブを

 中学生に運営させるのは

 秀逸な案だと断言できる。

 3・11の大津波では

 小学生が多数

 犠牲になっている。

 両親が助けにくるよりも

 小学校の近くにある

 中学校の生徒のほうが

 早く駆けつけられる。

 俊敏に行動し

 高台へ小学生を導くだろう。


 まだ出版社は

 決まっていないらしいが

 この本は有用で

 反響を呼びますぞ!

 今なら早い者勝ちです。