第二回 スペシャルコラム

~2014年の真司へ~ (セレッソ大阪アンバサダー 森島寛晃 )

 

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 2010年、セレッソ大阪からドルトムントに移籍し、2シーズンにわたって大活躍をして、おととしマンチェスター・ユナイテッドというすばらしいチームの一員になった真司。1年目の秋にけがをしてチームを離れたけど、けがが治って戻ってからは、パフォーマンスが少しずつよくなって、真司らしいプレーを見せていたよね。

 ただ、現状を見ると、ポジション争いの最中で、今シーズンは大変だなという気がします。監督が交代したこと、開幕前にチームへの合流が少し遅れたことも影響しているのかもしれない。それでも、出場したときには、ルーニーやファン・ペルシーと絡んで、堂々とプレーしていた。チームメイトの良さを引き出し、チームに溶け込んでいる印象を受けました。

プレミアリーグのスピード感あるサッカーにあって、真司はボールを持てるという特長があり、チームのいいアクセントになっている。でも、最近のチームは、真司の特長を生かしたサッカーというより、フィジカルを重視した展開が多いように感じる。何より、真司が点を取れる形が少なくなっている。結果がほしいところだよね。ボールを持ってチャンスを作りかけても、ゴール前に入っていって自分がシュートを! いう形がなかなか作れていない。あのエリアに入ったときの巧さや怖さを持っているのが真司。周りとのコンビネーションのところで、少し苦しんでいるのかなという印象です。

もともとフィジカルもスピードもある選手で、マンチェスター・ユナイテッドに移籍してからは、ボール扱いもより高いものを求められ、相手の逆をとるプレーも要求される。ドイツ時代よりも、さらに早い判断を求められ、それが身についてきていて、新しいチームでの成長が感じられる。さらにバージョンアップした真司になるのでは・・・と楽しみです。


 マンチェスター・ユナイテッドでの経験は、日本代表にとっても大きなものになる。今年はワールドカップという4年に一度の大会があります。日本にとっても大きいものだし、真司にとっても大きな大会。前回、2010年にはものすごく悔しい思いをしているだけに、なおさらね。あの経験があるからこそ、強い気持ちで日本を引っ張っていってくれていると思います。すごく期待しています。


ワールドカップのピッチに真司が立つこと、そしてセレッソ大阪の柿谷曜一朗選手、山口 蛍選手、元セレッソのチームメイトで、ドイツに行って頑張っている乾 貴士選手、清武弘嗣選手たちが一緒にプレーする姿を観るのが僕の夢。真司には、その先頭に立って、引っ張っていってほしいです。


真司は、いい意味でみんなを驚かせ続けている。真司自身も、これで終わりだとは思っていないだろうし、まだまだ驚かせてくれるはず。マンチェスター・ユナイテッドでさらに成長して、自分の存在を大きくしようという気持ちを持っている。「いつか見とけよ」と思ってやっているはず。常に周りの見ている人たちを奮い立たせてくれる、そういうことをやってきている選手。ぜひがんばってほしいです。


セレッソにいたころから、常に成長している真司。どういう状況であっても、「自分はやっていくんだ」という強い気持ちを持っていて、ぶれない。そうでなかったら、今の場所まで来られない。ドルトムント時代も、けがで苦しいときを乗り越えてきた。今も同じ。ひと回り大きくなるための経験をしているんだと思います。チーム状況が変わっていきつつあるところで、苦しいとは思います。でも、成長して、また存在感というものを出してほしいです。


試合に出られない状況は、メンタルを維持するのも大変で、タフさが求められる。そこを勝ち取っていくためにも、試合に出たときのパフォーマンスが大事。周りとの信頼関係を築くこと、ピッチのなかでの存在感を大きくしていくこと。真司ならできるはず。悔しい思いをした人ほど大きくなれる。頑張って!


セレッソ大阪アンバサダー 森島寛晃