
世界で一冊のオリジナル鑑定書

現在、六本木の国立新美術館にて、
「ルーヴル美術館展 日常を描く~風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄~」
が開催されていますが、みなさんご存知ですか?
同展の目玉はなんといっても17世紀オランダを代表する画家フェルメールの傑作「天文学者」。ルーブル美術館に所蔵されるフェルメールの作品はたったの2点?!そのうちの1点、ルーブルを離れることがほとんどないという作品「天文学者」。
「天文学者」待望の初来日を記念して、先週の週末4月18日(土)に渡部潤一(自然科学研究機構国立天文台副台長)先生と対談イベントをさせていただきました。天文学者代表として渡部先生が立たれる中、占星術サイド代表を僕、鏡リュウジが務めるというとても名誉な機会をいただきました。渡部先生とは時々お仕事でご一緒させていただいておりまして、僕の拙著「オルフェウスの卵(2009年文春文庫)」の解説を書いていただいたり、これまでに何度かイベントで対談させていただくこともありました。
今回の対談では、フェルメールの作品の背景を天動説から地動説への変遷、当時の天文学者と占星術師のおかれていた立場、同時代に生きた占星術師ウィリアム・リリーについて、、、といった側面からお話をさせていただきました。
作品「天文学者」には、ページの開かれた天文学書(何の書物か特定できてるんですって!)、惑星の位置等を測定するアストロラーベを左手手元に置き、その絵画の主役、”天文学者”が見つめる先にには天球儀が描かれています。その他、天文学者が身につけているのは、当時富裕層しか手に入れることができなかった日本製の着物だったり、その絵の右側に意味ありげに飾られているモーゼの絵。。。
この絵には見どころが一杯です!是非、美術館に足を運んで実物をご覧ください。
そして、あなたなりのイメージを膨らませて絵から何かを感じられるといいですね。
ではでは。