いつからだった?
自分が周りより
違ってるって気付いたのは
足並みが乱れてるぞ!
周回遅れのランナー
急げ、急げ、急げ!

誰からだった?
「変わってるね」って言われたのは
変わってる=変なヤツ
勝手に自分でそう思い込んで
やたら焦った思春期
何が? 何処が? 分かんないよ!
ちゃんと教えて

見回して、窺って、考えて、悩んで…
そしたら益々分からなくなって
トモダチは離れて行ったよ

アタシノ  ナニガ  イケナイノ?

形を真似たら近付いて行けるのかな?
ファッション、アクセ、メイク
えとせとら、えとせとら
髪の毛先、爪先の1本1本にまで
完全無敵の防護装備
フルバージョンのモビルスーツ
意味分からなくても相槌打って
これなら何も拒否られないでしょ?

でも、装備が増えるたび
あたしはあたしじゃ無くなっていくの
無理の重さに耐えかねて
益々違って、変になっていく
歪んだ目で見た真似っこじゃ
同じ列には並べやしない

そしてとうとうぺしゃんこになって
無敵の筈のモビルスーツに潰された

アタシノ  ナニガ  マチガッテタノ?

誰からだった?
変わってる=個性的
それって素敵な事なんじゃないの?って
初めて肯定された気がした
焦らなくても
迷わなくても
同じ列に並べなくても

それからあたしは、一つずつ
モビルスーツを脱ぎ捨てて
身軽な自分に帰っていく

アタシハ  アタシデ  イインデショ?

100人の無理な列に並ばなくても
真似っこじゃ無くても
本当のあたしを見てくれる
一人の本当が居てくれるなら
あたしはそれで完全無敵

自分の歩幅で歩けるって
鼓動のリズムで歩けるって
こんなに体は軽かったんだね

オシエテクレテアリガトウ…





嫌な夢を見て、ズキズキする頭を抱えて一日過ごした。
最悪↘↘↘
仕事が有るのに、オーバードーズする勇気が無くて今夜も眠れない。
闇上がり=病み上がりの言葉遊びで、眠気が来るのを待つしか無いか。
眠れている誰も彼もが良い夢を見られますように…。

  



言い出せずに飲み込んだ言葉達は
心の底に塵積もって
消化不良を起こしかけてる

例えば些細な「ごめんなさい」や
小さな「ありがとう」や
勇気を振り絞った「好きです」だとか
精一杯の笑顔に込めた
声に成らない「想い」なんかが
行き先を無くして落ちて行く

意気地無しでごめんね
吐き出せない痛みがあたしを責める
このままじっと朽ちていくの?

諦め切れない涙の数だけ
何かがねじれた根を伸ばす
数え切れない細い細い根がやがて
心を突き抜け
体を突き抜け
絡まり合ってあたしを包む
あたしの中の後悔や哀しみを吸い上げて
繭のようにあたしを包む
決して美しくはない歪な繭の中で
あたしは何かに変態出来るだろうか

手足を縮めて丸くなる
陽の射さない闇の隅で
忘れていた呼吸と鼓動の音が
生きていることを
思い出させてくれる

孵化する事が出来たなら
陽の射す方へ漂って
自分の言葉を探してもいいかな…
もう一度  今度は声にして




一日中雨だった。
薄いグレーの空から降る雨は冷たいけれど、雨音は小さな雨蛙が跳ねるみたいで少し優しい感じ。
こんな雨は嫌いじゃない。
お陰でうつらうつら、嫌な夢を見ることもなくココロは久しぶりに安らいで過ごせた。
今日は雨は上がるが気温は下がると予報で言ってた。
人間も蛙みたいに冬眠出来んもんかな?
睡眠薬は今夜も役に立たないみたいだ。

昔から人との距離を測るのが苦手だった。
相手の心の領域の何処まで踏み込んでも良いのか、また踏み込んじゃいけないのか。自分は好かれているのか、嫌われているのか、どう思われているのか。
丁度良い距離感とか、みんなどうやって分かっているんだろうって、仲良し集団を見るたび不思議だった。
故に何度かの失敗を繰り返して、その度に身動きが出来なくなって、どんどん無口になっていって、とどのつまり私は独りで居る子供になって行った。
その頃の私の中での区分は三種類の人種。
好かれている・嫌われている・無関心。
で、自分は三番目の人種なのだと、ぼんやりとだが妙に確信してしまった。
小学生が算数で習う集合?の図形。
「好き」の輪と「嫌い」の輪の重なり合った部分。
子供の単純な思考だからそんな感じ。
好かれてもいないが嫌われてもいない。
中途半端な存在意識。
ある日私が急に居なくなっても誰も気付かないんじゃないかな。
むしろ校庭のブランコが壊れてる事の方がみんなにとっての大事件で、なんてよく空想してた。

歳を重ねて努力もしてみたけど、私の存在領域は結局変わらないままで、初めは寂しいとか、夜布団の中で泣いたりもしたけど。
ある時期から、諦めたっていうか、疲れたっていうか、心を止める術を覚えてしまったから、その頃から余り記憶が無い。
覚えてるのは、医者の前で話して「心の風邪」だと告げられて、たくさんの安定剤と睡眠薬を受け取った事。
未だに風邪は治らない。

人と喋るのは緊張する。家族でも。
私の物差しやコンパスが曲がっていないか、狂ってはいないか不安が先走る。
結果、石橋を叩き、叩いては壊し叩いては壊し、コンパスの指す方角が読み取れず、今いる場所さえ測れない。
私の居場所は何処だろう?

私は人との距離を測るのが苦手だ。

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