こんばんは。
僕です。
春の匂いがしました。
夜中です。
つまり、夜通し誰かと話したくなるような、そんな匂いです。
新しい文化や環境に身を置くと、人は4つの段階を経験するそうです。
はじめは、喜び。
見るもの触れるもの、全てが楽しい。
次に、後から来た者に対しての傲り。
3つ目は、すべてに対しての不満。
4番目の段階になって、ようやくその文化を自分のものにできる、だそうです。
何となくわかるなぁ。
「アカペラ」や「音楽」というものに対して、多分僕は2つ目と3つ目の間を行ったり来たりしてるくらい、だと思う。
少なくとも、触れるもの全てが楽しい、という段階は終わってしまった、かな。
一応15年、アカペラで遊んでいる。
確かに、不満に思ったり、不便に思ったり、それは多い。
でも続けている理由の一つに、「始めた頃の貯金」があるように思う。
歌うだけで、声を出すだけ重ねるだけで楽しかった頃のこと。
その頃の喜ばしい気持ちや体験は、今でも自分の心の中でキラキラと輝いていて、
僕の財産として、「アカペラ」というものを僕にとって「かけがえのないもの」たらしめてくれているのだと。
そのことは、世の「最近アカペラ始めた人」に知ってほしいな、と最近思う。
それくらいに、楽しいし、楽しめるものだと僕は思う。
娯楽を味わうには、何においても技術も作法も必要なもんだと僕は思う。
何もなしにただ楽しいものなんて、多分本当の娯楽じゃない。
そこを面倒くさがる人が、あまりにも多いように思う。
ただでさえ時限のある「人生」の中で、
楽しむことの一つか二つに貪欲になれないなんて、
ちょっと、逆にどうやって均衡を保っているのか教えて欲しい。
僕は生きているだけで不安だし悲しいし、
その中で楽しいと思うものに出会えて本当に良かったと思う。
出会えなかったらマジでヤバかったと思う。
面倒くさがられるけど、そんな奴は知らねえよ。
面白がれる仲間が確実にこの世に多数存在することも知ってる。
世の面倒くさい連中よ。
立ち上がろうぜ。
そんな変なテンションの夜更け。
春が、強く強く窓を叩きます。
うれしいなあ。うるせえなあ。
寝る。
じゃ。
けい