「画像認識の技術と流出問題」(12/17)
どうもこんにちは。
突然ですが、自分の知る場所で撮影された映画やドラマってわくわくしませんか?私はします。
ご存知の方はいるでしょうか、ここ長岡造形大学で撮影されたドラマが昨年テレビ朝日で放送されていました。
シーン的にはほんの一瞬なのですが、しっかりとNIDです。
どこかというと、ホーム画面でも使っているこの場所。
どこか分かりますか?劇中では「病院の出入口(裏口?)」として使われていました。
実際に見ると病院とは言えないような高さなのに、前のシーンが病室だったのと、写真のように上部がトリミングされたことで、高い建物を想像してしまいました。すごいなあ。
ちなみにドラマの放送は入学前でしたが、当時はどのシーンにどの場所が使われているのか全く分かりませんでした。
「撮影協力」に「長岡造形大学」の文字はクレジットされているし、NIDにはそれまで何度か足を運んでいたのですが、何度見直してもさっぱりだったのです。
入学してしばらく経って、実際にその場所を見たとき初めて気づきましたね。
見つけたときは嬉しかったです。
そんなドラマのタイトルは「越後純情刑事 早乙女真子」。
このドラマは「長岡市」が主な舞台で、長岡や新潟の様々な場所でロケが行われています。
モンタージュというのでしょうか、各地で撮影された断片的な映像を組み合わせて連続した映像を作っていて、距離的に無理があるというか、全く別の場所だと分かってしまう場面もいくつかあって面白いですね。
(NIDから出ると悲鳴が聞こえるが、行ってみるとその出どころは全く別の場所など)
しかし地元での撮影だから気づくだけで、一般的な動画の多くはそう作られているのでしょうか。
普段はあまり注目しない「背景」を意識できたドラマでした。
長岡に住む人は是非見てほしい...。再放送があるといいのですが。
(余談だけど長岡市の人が新潟市を『新潟』って言う、というあるあるが自然に行われていたのも面白かった)(他の県はどうなんだろう)
そんな感じでレポートを書いていこう。
Photoshop 美女加工
本日(12/17)の動画。
Wow...。
似たような課題がありましたね...。
Photoshopすごい。そして怖い。
認識される画像
今、我々が1分間に撮る写真の枚数は、19世紀の100年間に撮られた分に匹敵するのだとか。
さらにそれらがアップされるインターネットというものまで普及し、とにかく写真というものが世に溢れる時代になりました。
写真はテキストと違い、写真そのものを検索で探すことなんてできない…。そう思っていた時期が私にもありました。
しかし今や当たり前のようにコンピューターやら何やらが認識、検索もできるようになってきました。
そんな、画像認識するモノたちを紹介していきます。
そんな、画像認識するモノたちを紹介していきます。
Google
まずは我らが検索エンジン、Google。
「Google画像検索」では、画像をアップロードしたりURLを貼り付けることで、「画像そのもの」で検索することができます。
「Google画像検索」では、画像をアップロードしたりURLを貼り付けることで、「画像そのもの」で検索することができます。
関連する単語や、類似する画像なども一緒に表示してくれます。
「この画像、どこで見たんだっけ…。」なときや、「これと似た画像が見たい!」なときに便利かもしれません。
この機能のおかげで、エンブレムやら何やらがパクリとされ騒ぎになったとかならなかったとか…。
Pinterest
画像を他のユーザーと共有できるサイト。
写真を公開、共有することに関する著作権的なことには後で触れるとして、Pinterestで使われている画像認識技術といえば、「ズームイン検索」です。
写真の一部だけを抜き出して、関連する画像などを検索することができる機能。Google画像検索でも、後述するInstagramの検索でも出来ないことです。
「この画像のここが気になる!」なときに、便利なんでしょうかね。
Instagram
いつかの記事でも、Googleはじめ各種検索エンジンがSNSの登場により危機に瀕している…みたいなことを書いた覚えがありますが、画像検索でもそれは同じのようです。
検索エンジンだとロボットの手により、最適な検索結果、THE定番、普遍的な物が多く出るでしょうが、SNSなら新しいもの、話題のものなど、ユーザーがユーザーの視点で良いと思ったものが出てきますからね。
また「Shop Now」といって、写真に写っているものに値段を表示し、タップすることで商品の説明、さらに購入できるページを開くこともできるようになりました。
画像の中でいいなと思ったものをすぐに発見でき、さらに購入できるというのはいいですね。
また、画像自体に適切なハッシュタグをつけることも見つけたり見つけられたりしやすくなるために大切なことのようです。
これは人の手による技術ですね。
これは人の手による技術ですね。
...と思っていたらそうもいかなかったり?
AI
なんといっても、画像をよく認識するのはやはり人工知能でしょう。
AIが画像を認識し、SNS用のタグを自動で生成してくれるアプリ。
タグをつけて、そのままSNSで共有することができます。
なおロボホンは #ポール #武器 #前輪 の模様。
ユーザーが付けるタグから、AIがどんどん学習していくのだそうな。
同じ写真でも、時期が違えば生成されるタグも違うかもしれませんね。面白そうです。
また、1つのジャンルに特化した画像認識&検索アプリも多くあります。
そしてそれを1つのアプリでできるようにしたのが、Microsoftの「Seeing AI」だったり「Google Lens」なわけです。
33 years oldと表示されたよこたん「若く見られている」
すごい
コマーシャルなんかでよく見たムンクのあれこれは、Wikipediaからの情報なんでしょうかね。
確かにGoogleとWikipediaが組んだらつよそう。
確かにGoogleとWikipediaが組んだらつよそう。
Facebookがより高度な顔認識機能を提供〜利用者はON/OFFを選択できるように〜 : プライバシーザムライがゆく(プライバシーマーク・ISMS最新情報)
(画面はFacebookの顔認識機能の設定画面)皆さんこんにちは。プライバシーザムライことオプティマ・ソリューションズの中です。Facebookが顔認識機能のON/OFFを選択できる設定を、一部ユーザーから順次導入しているようです。従来から「画像へのタグ付け」という設
www.pmarknews.info
Facebookはさすが「顔の本」。写真から自動で人物の顔を認識し、タグを付けられるようになったようです。
人間が人間の顔を識別する精度が97.53%。
それに対し、機能実装前の2014年、Facebookが公表したAIによる人間の顔の識別制度は97.25%。
いみじ…。
画像だけでなく動画までも。
前回も書きましたが、とにかくAIの発達が凄まじいんだなということがわかります。
こんなに人工知能が賢くなったら、よく見かける、ロボットではない証明をするために画像をクリックするやつなんかも、簡単にすり抜けられそうですね…。
2010年、Amazonで書籍の表紙検索ができるのがすごいことだと言われていたのに、8年でこんな感じですよ。すごい(n回目)。
生物の祖先がほとんど誕生した「カンブリア紀の大爆発」も、生物が「視覚」を手に入れたことに理由があると言われるくらいです。
「見る」ということは、生物を大きく進化させることになると。
人工知能が「視覚」を手に入れた今、一体どうなるのでしょうね。
アリなの?
画像認識の技術がすごいという話をしてきましたが、ここからは「画像」と「著作権」の話をしていきます。
先ほど出てきたPinterest、そしてかのGoogle。この辺りは著作権的にグレーな部分も多く、裁判がしばしば行われているところです。
Googleで言えば、誰かの著作物をGoogleサーバーに保存し、リスト化&サムネイル縮小化し、検索結果に出し、広告費を手に入れているわけです。
つまり著作物を複製、加工、利用し、著作権を侵害しているのでは?という事ですね。
今まで、画像が検索結果に表示されていることに何の疑問も抱きませんでしたが、確かにそういう見方もできるのですね。
元のサイトと一緒に表示されているので、「公式」みたいな認識でいました…。
しかし、検索エンジンがなければ画像は探すことが困難になるわけで。だけどメリットがあるからといって権利を侵害することが許されるわけでもないし。普通はいけないことが検索エンジンだからといって許されるのかというと、そうではないような気もするし...。2003年の裁判では「サムネイル画像の表示」は合法という判決でしたが…。
難しいですね(白目)
表示の有無やら何やらを、各人が自由に設定できるようになればいんじゃないかな(適当)。
あと、Pinterest。
権利者でもない第三者が、許可もなくアップしているのを多く見かけました。
画像がリンクになっているとはいえ、なんだか嫌です(ここら辺、Googleとの違いは何なのでしょうか…)。
リンク元が削除されても、Pinterest内には残るというのも問題だと思います。
ピンされるのを防ぐ方法もありますので、参考にしてください。
ここから先は完全に個人的な感想になるのですが、
他人の著作物を「ネットで拾った」などと言って軽い気持ちでSNSのアイコンにしたり、挙句の果てに加工したり…。
それが著作権を侵害すること、悪いことだとは全く思っていないからやっているのだと思います。親告罪ですし。
ネット上にあり簡単に手に入れられるようなものでも、それは誰かが時間をかけてつくったもの、普通勝手に使ってはいけないもの、という意識が浸透すると良いなあと思う今日この頃です。
私も気をつけたいと思います。
それでは今回はこの辺で。ここまで読んでいただきありがとうございました。
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*講義レジュメより画像を使用しました。
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