「自立支援」という言葉を聞いて
へんだな
という思いを抱く人は
あまりないだろうと思います。
でも、この言葉はよく見ると
相反する言葉を強引にひっつけてある
というふうにも思えるのです。
「自立」は、支援がなくても大丈夫な状態です。
「支援」は、自立できない人を支えるということです。

もちろん、
私は屁理屈をこねているのです。
「自立支援」とは、
「自立ができにくい人に対して、
自立できるように、サポートする」
「自立しようとするアクションを支援する」
「部分的にでも、できる範囲で自立できるようにする」
ということです。
自立できない状態から、
自立した状態に
「いきなり移行」することはできません。
何の手助けもしなければ自動的に自分でやるようになる
とは、いかないのです。
また、完全な自立でなくとも、
部分的な自立が実現すれば、
そこに、新しい喜びや充実が生まれる
ということもあります。

何が言いたいかというと
2019年の牡牛座の世界には、
新しく
「自由・自立」というテーマが入り込んでくるのです。
でも、これは
「人からの助けを拒絶する」
「人のサポートを受けなくてよくなる」
ということとは、
少し違うだろうと思うのです。
むしろ、
「真の自由を得て自立するために、
新たに人を頼る」
というような選択をする人も
決して少なくないと思います。
人を巻き込むということは、
自分が自分の思いのままに生きるということと、
決して、矛盾するわけではないのです。


たとえば、食べものを食べるとき、
私たちは、口を大きく開きます。
人からお小遣いをもらったら、
財布の口を開けて、それをしまうことになります。
どちらの場合も、用事が済んだら直ちに、
口を閉じます。
「口を開けた状態」は、危険だからです。

口は、入り口であり、出口です。
新鮮で美味しい食べものや、
正当な手続きで受け取ったお金のように、
どんどん入ってきて欲しいものがある一方で、
ばい菌や偽札など
「入ってきて欲しくないもの」
も、たくさんあります。
また、あくびやくしゃみは出ていって欲しいものですが、
勝手に出てもらっては困るものもあります。
サイフの口は、さらにしっかり閉じておかないと
大変なことになります。

私たちは他にもいろいろな「口」を持っていて、
それを開いて外界と関わり、
閉じることで望ましくない出入りをシャットダウンします。
「口」がなければ生きていけませんが、
「口」がもとで命を失うこともあります。
上記では2つの「口」をとりあげました。
顔の下の方にある、身体的な「口」。
そして、経済的な持ち物である「がま口」の「口」。
前者はある意味、個人的なものですが、
後者は、広い意味での人間関係の中に身を置いたとき
初めて意味を持つ「口」です。
「がま口」の「口」は、
私たちが、たくさんの他者の居る場所で生きていこうとするとき、
どうしても必要になる「口」なのです。

他者との関わりの中での「口」は、
もちろん、他者に対して開かれます。
そして、閉じるときも、他者を想定しています。
信頼できる人からもらったお弁当なら
安心して食べられますが、
知らない人からもらった食べものは、
シチュエーションにもよるでしょうが
基本的には、警戒せざるを得ません。
見知らぬ人が突然、お金を渡してきたら、
受け取りを拒否する人が少なくないでしょう。
一方、神仏に向かってお賽銭を投げるとき、
私たちは相手に会ったことがないということを
全く気にしません。

贈り物に感動し、無償の愛に救われ
他者との融合や出産の神秘に人生の意味を知る私たちがいる一方で、
オレオレ詐欺に傷つけられ、
借金がもとで壊れた友情に、涙する私たちもいます。
他者に向かって開かれ、あるいは閉じられる「口」は、
私たちの心と直結しています。

生まれた瞬間にこの世の中に放り出され、
本質的に寄る辺ない人生を強制される私たちは
常に、誰に頼るべきか、誰とともにあるべきか、
誰に対してならその「口」を開いてもいいのか、
それを探し続けています。
どんなに勉強しても、どんなに経験を積んでも、
この「口」の危険は、それほど小さくなりません。
それでも、私たちは他者に開かれた口で呼吸し、食事し、
コミュニケーションをしなければ、生きていけません。
他者にお願いごとをし、心を開かずには、
生きていけないのです。

2019年、あなたが生きようとする「自由と自立」は、
上記のような「他者に開かれる口」というテーマと
隣り合わせになっています。
自由を求め、自立しようとすればするほど
誰を頼り、誰を信じ、何をお願いし、
どういうものをうけとるか、ということが
大きなテーマとなってたちあらわれるのです。
自立するには他人から離れることだ
と考えている人も少なくありませんが
それこそ「自立支援」のように、
自立しようとしたときほど、
「支援」が必要になるという真理があるのです。
自分の足で立とうと決意したとき
私たちは、他者に向けられた「口」を
何らかの形で開閉し、
そのときの自分にふさわしいものを受け取って、
そこではじめて、
新しい自分になれる可能性を
感じることができるのです。

****

時期的なことを少し申しますと、
1月から2月にかけて、
「遠くまで人に会いに行く」場面があるかもしれません。
懐かしい人に会いに行く人もいれば、
過去の問題を解決するために遠征する、
という人もいるでしょう。
この時期の活動は、
あなたのごく個人的な思いが強い動機となっていて、
その個人的な情熱こそが、間接的に人に伝わり、
全体の状況を動かす原動力となるようです。

2月は勉強が楽しく感じられるでしょう。
遠方から素敵な人が訪ねて来てくれる気配もあります。
2月半ばから3月にかけては、
非常に大きな転機が巡ってきます。
星座を問わず、
2019年の「ハイライト」なのですが、
特に牡牛座の人々にとって、
その転機がビビッドに感じられるでしょう。
3月6日、天王星という星があなたの世界に足を踏み入れるのですが
この星は「自由と改革の星」であり、
一つの星座に7年ほど滞在します。
つまり、ここから約7年にわたって、
あなたは真の自由を目指す自己改革の旅に出ることになるのです。
6日前後、人生のターニングポイントを強く感じさせるような
象徴的な出来事を経験する人も少なくないでしょう。
ちょうど翌日の7日は新月のタイミングでもあり、
はっきりした新時代のスタートを切れます。
特に、キャリアに関して最初の一歩を踏み出す人も多そうです。
仕事や勉強、対外的な活動に関して
まったく新しい目標を掲げる人もいるでしょう。
あるいは、自分を根本的に変えるために
思い切った挑戦の道に入る人もいるはずです。

3月はこのように、ロングスパンで見ると
非常にビビッドなスタートラインなのですが、
短期的には、少々もどかしいところもあるかもしれません。
不思議と仲間の集まりが悪かったり、
誰かを待ってあげなければならなかったり、
目標は定まったけれども
すぐに具体的な計画が立ち上がらなかったり、等々、
小さな遅延が起こりやすい時期と言えます。
ただ、こうした停滞感・遅延・混乱は、
決して「悪い兆候」などではなく、
少し回り道をして用意しておくものがある
ということなのだと思います。
自分の頭で思いつく範囲のルートの外側に、
「通っておくべき道」がある、
ということなのです。

3月末から5月半ばは、
経済的に大きめの動きが起こるでしょう。
挑戦のための資金集めをしたり、
収入の途を切りひらいたりする人もいるはずです。
こうした作業は水面下で行われる気配もあります。
自分から粛々と条件を整えて、先に進めます。

4月は特に、少し受動的な役回りになるかもしれません。
人のアクションに応えるように動いて行く場面が多いでしょう。
5月になるとその状況が一転して、
自分からガンガン動いていく必要が出てきそうです。
5月半ばから6月は、
持ち味を出しやすい時期となっています。
キラキラした雰囲気に包まれますし、
人から褒められたり、誘われたりする機会が増えるでしょう。
ファッションやヘアスタイルなどを変えて
「美しく変身する」人もいるはずです。
伸び伸びと、楽しい時間をすごせます。
ただ、コミュニケーションにおいては、
少し「言い過ぎ」になりやすいこともあるかもしれません。
誰かに怒りや反論を伝えたいときは、
少し割り引いてみてはと思います。

6月半ばから7月頭は、
欲しいものが手に入りそうです。
特に、人と相談して買うものや、
人からのギフトがキッカケで「開眼」した分野など、
人の縁で結ばれて獲得できるものがあるようです。

7月から8月にかけては
「家・住処」が大きく動きそうです。
引越や家族構成の変化など、
環境が変わり、心の中の風景も
新しい色に塗り替えられてゆくようです。
何かを変えたいけれど、
どうすればいいかわからない
という人は、
普段の生活の動線や時間割を大胆に変えてみると、
「速効」が出るかもしれません。

8月後半から10月頭にかけては、
愛と創造と情熱の季節となっています。
やりたいことにガンガントライ出来ますし、
夢中になれることに出会う人もいるでしょう。
愛にも強い追い風が吹きます。
特に8月30日前後は、
愛やクリエイティブな活動に関して、
大きめのターニングポイントを迎える人が少なくなさそうです。

9月から11月頭は、
非常に忙しい時期です。
「やるべきこと」をガンガン山積みにし、
片っ端から捌いていけるでしょう。
単にタスクをこなすだけでなく、
自分を取り巻く状況全体を
「もっと調子の良い状態」に変えていこう
というアクションを起こせます。
道具を使いながらメンテナンスしていくような、
アクティブな調整の時間です。

さらに10月以降は
「人間関係」に勢いが出てきます。
人と会う機会が増えそうですし、
人から刺激を受け取る場面も多いでしょう。
出会いに恵まれる時期でもありますし、
11月は嬉しい「再会」の気配も濃厚です。
11月の「再会」では、
お互いに素晴らしいギフトの交換ができるかもしれません。
あるいは、2019年を通して人から受けとり続けてきたものを
ここで、大きくまとめ上げることができるのかもしれません。
1年の「仕上げ」のような贈り物が
あなたの手にそっと、手渡されるようです。

11月下旬から12月は、
遠出することになるかもしれません。
かねてから計画していた旅に出発したり、
誰かに会うために海を越えたり、
といったことが起こりやすいタイミングです。
ここでも、素敵なギフトをもらえる気配があります。
あるいは、ここで受け取るギフトは
学びの機会や、素晴らしい経験、
念願のポジション、等であるかもしれません。
年末、新しい勉強を始める人が少なくないでしょう。
この学びはまったく新しいスタートというわけではなく
2017年の終わり頃からあなたがひたむきに進んできた学びの物語の、
「最終章」の幕開けです。

****

愛情関係については、
不思議な「直接性」が出てくるタイミングと言えます。
これまでオブラートに包まれていた部分が表出したり、
ずっと手探りしてきたなにかをとうとう探り当てたり、
といった瞬間が巡ってきそうです。
たとえば、
パートナーがずっと見せずにいたいくつかの思いに、
直接触れることができるかもしれません。
相手が密かに感じていた痛みや孤独に気づいて、
愛のために何ができるか、どんどんわかってくるでしょう。
あなた自身もまた、
自分では気づかずに満たされていなかった思いを
自らの中に発見し、
それを、相手に理解してもらう機会に恵まれるかもしれません。

フリーの人も、「心の複雑さ」を介して、
愛に出会えるかもしれません。
たとえば、困っている人を助けたり、
人の悩みにつきあったりしているうちに、
心を隔てていた距離が消え去って、愛が芽生える
といったことがあるかもしれません。
助けてあげた相手に好意を持つようになったり、
逆に、誰かから支えられたことがきっかけで、
愛が生まれたりするのかもしれません。
自分のわがままなところや、相手のわがままさが
不思議な魅力として引き合い、
愛が生まれる可能性もあります。
キレイに調えられ、お化粧されたインタフェースが壊れたとき、
そこに、真の人間的接触が発生するのです。

さらに2019年は、
上記のような具体的な説明の中に決して収まりきらない、
深い心のドラマが展開してゆく時期と言えます。
たとえば、
恋人とケンカしても、仲直りができるのは、
心の風景がその時々でかわるためです。
お客さんが来たとき、
自分の子どもをつい、けなしてしまう
という人がいますが、
これも、子どもを本当にバカにしているかというと
けっしてそうではなかったりします。
もちろん、そのことが子どもに伝わらず、
深く子どもを傷つけてしまい、
後々まで子どもの人生が歪んでしまう、
という悲しい現実があります。
身内について、おとしめて語ることが礼義だ
といったような歪んだ「謙譲」は、
できればなくなってもらいたいものですが、
残念なことに、人間の愛情はそんなふうに
妙な韜晦をすることもあります。

ここで言いたいことはなにかというと、
人の心は、それほど一本調子ではない、
ということです。

あなたはどちらかと言えば
心がとてもまっすぐで、
感情表現に一貫性があり、
あまりコロコロ気持ちが変わったりしない人です。
でも、他の人もみんなそうかといえば、
決してそうではありません。
烈火の如く怒った直後に、
そのことを本気で忘れてしまう人もいます。
あるいは、長い長い時間のなかで、
少しずつ気持ちが変わっていく、ということもあります。
一人の人の心の中に、
同時にいくつもの感情が潜んでいることもあります。
矛盾する2つの感情のうち
どちらが本当でどちらがウソか
ということではなく
「どちらもほんとう」ということが、
珍しくありません。

そうした矛盾や複雑さ、変容などは、
自分の心のなかのことであれば
容易に認められます。
でも、他人の心に関しては、
私たちはそれを、なかなか理解できません。
「白か黒か、かならずどちらかであるはずだ」
と思い込んで問い詰めて、
結局、開いてではなく問い詰めた自分のほうで
「これは、黒だ」と決めてしまったりすることもあります。

2019年のあなたの世界では、
そうした落とし穴に填まらずにいられます。
自分の複雑さと同じように
相手の複雑さをも、肯定することができるのです。
更に言えば、「相手の複雑さ」のなかにこそ、
大きな愛がある、ということに気づかされます。
心が複雑だからこそ、愛は存在しうるのです。
もし、人間の心が一切の矛盾なく運営されるとしたら
人はそもそも、他者の愛情など
必要としないのではないかと思います。
私たちは弱く、孤独で、繊細だからこそ、
他者との結び付きを必要とします。
もし、悩むことも胸を痛めることもなければ、
愛は必要ありません。
そして、悩みや孤独、胸の痛みは
私たちの心の中にある矛盾から生まれるのです。

愛に強い追い風が吹くのは、2月から3月頭、
5月半ばから6月前半、
そして、8月下旬から10月頭です。
特に、8月末は雄大な愛のドラマを経験する人が少なくなさそうです。


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2019年、あなたが取り組むテーマは、
どれも「時間」「継続」を必要とするものばかりです。
人間関係を作ることも、
自立することも、
他者と経済的な関わりを持つことも、
専門的な知識を持つことも、
その知識をもとに経験を積むことも、
どれも、一朝一夕にできることではありません。
時間をかけて、紆余曲折を経て、
時には失敗し、
恥ずかしい思いや申し訳ない気持ちも味わいながら、
少しずつ少しずつ実現していくしかないのです。
牡牛座のあなたは比較的、
そうしたことが得意です。
すなわち、一つのことを時間をかけて、
じっくり創り上げていくことが上手なのです。
決して途中で投げ出しませんし、
多少バランスの悪い状態でも、
結構長いこと、その状態を維持することができます。

ただ、2019年に特徴的な条件があるとすれば、
それは
「膠着状態に陥ったとき、ひとりぼっちにならない」
ということです。
ある状況を当たり前のことと受け止めて
一人その状況を見つめたまま「そのまま」にしておく
という選択肢は、
2019年という年には、あまりフィットしないように見えるのです。
もし、2019年の中で
戸惑いや迷いを感じ、あるいは道を見失って、
立ち止まってしまうことがあったら、
「誰か」の存在を探して頂きたいのです。
それがどんなに目上の人であっても
どんなに敷居の高い相手であっても、
どんなに遠くにいても
どんなに苦手な人でも、
困ったときに心に浮かんできたその人の顔は、
あなた自身の無意識があなたに教えてくれる、
たしかな道標です。

これは、2019年のあなたが
「迷ったり立ち止まったりするはずだ」
という占いではありません。
そうではなく、
これから作っていける
「他者に向ける口を、
安心して開いてもよい信頼関係」
への入り口が、そこにあるかもしれない
ということです。

あなたは生来、素晴らしい感受性に恵まれていて
例えば人間関係のなかで、
「つきあうべき相手だ」と思える人を
「いい匂いのする人」といった条件で選び取れます。
この「いい匂い」は、
物理的な「匂い」なのかもしれませんが、
それ以上に、ある種の無意識からたちのぼる比喩のような
たしかな「洞察」なのだろうと思います。
そうした「洞察」を通して、
2019年は非常に密な人間関係や経済関係を構築していけます。
人間が自立するということと、
人が人を必要としているということが
決して矛盾はしない、という事実を
2019年のあなたは、身をもって知ることになるはずです。



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