月別アーカイブ / 2019年12月

今回の講義テーマは「画像認識の技術と流出問題」


気に入った写真をコルクボードに留めるように、インターネット上で画像を管理できるサービス「Pinterest」
その中に色々な機能がある。
一枚の写真の中で特に気になる部分があれば、そこを範囲指定することで、それと似たような画像を検索して表示してくれる。
他にも、自分でとった写真をもとに、画像検索したりもできる。

これに続き、Googleも「Googleレンズ」という写真を元にした画像検索機能を提供し始めた。
写真に文字がある場合には、それを認識して検索し、その結果からWebへ飛ぶ事もできる。

若者はInstagramを画像検索としても利用している。Googleで検索すると、検索ワードと関連のある文字情報を持ったサイトなどが表示される。しかし、Instagramで検索すると、タグなどでその検索ワードと関連を持った画像が表示される。文字よりも画像が並んだ方が、一目で情報を取捨選択できることが、Instagramを検索ツールとする理由だと考えられる。
他にも、文字情報が与えられると、売り込まれている感じがすることが理由にある。
何か欲しいものを検索したとき、サイトなどではその文字情報が入ってくる。しかし、Instagram(ZOZOTOWNなども)では画像のみが表示される。これが、ストレスを軽減させるのだろう。

2010年6月、Amazonフォト検索が開始。
本の表紙を写真に撮ることで、その本が検索結果に出てくるようになった。

ネット上の画像は多くが不正コピーであり、それをGoogleが助長している。しかし、そこでGoogleを咎めてしまうと、人々の画像検索がとても困難となるため、今のところ罰せられることはない。

今回の講義テーマは「ラジオと音声技術の未来性」


AMラジオは音質は悪いが電波が遠くまで届く。FMラジオは電波は遠くまで届かないが音質は良い。

東日本大震災の際、ラジオが注目される機会があった。テレビで震災の映像は見たくないが、情報は得たいという人達に支持されたらしい。
防災ラジオなる、災害の緊急情報を放送するときに自動的に電源がオンになるラジオが開発された事もある。

インターネットによるサイマル放送「radiko」が2010年に開始。過去の放送が聴けたり(タイムフリー)、有料コンテンツではあるものの自分が住んでいる地域以外のFMラジオが聴けたりする(エリアフリー)機能があり、私も使っている。
3.11のときにエリアフリー機能を無料で解放した。やむを得ない状況だったが、これにより、電波の価値が下がったとも考えられる。

ツイキャス、Twitterなど、誰でも手軽にラジオ配信することが可能になっている。
また、様々なデバイスやアプリなどで音声をAIが文字起こしてくれる機能もある。

自分の声を録音して機械に学習させることで、自分の声で指定した文章を読み上げさせることができる。これにより、声を使ったなりすましも容易にできるようになってしまった。電話の際などには気をつけないといけない。

読唇術についてもAIは発展しており、ある実験では専門の人間の倍も理解することが出来た。




今回の講義テーマは「苦戦する紙媒体と電子書籍」

本を読む人が減っている。しかし、スマホでSNSやサイトの閲覧を通して文字は読んでいる。だが、そこには問題がある。本は文字情報のみを手懸かりに想像力を働かせなくてはならないが、スマホをは文字以外の情報も持っている場合が多く、受け身になってしまいがちだ。つまり、頭を使わなくなってしまっている。

新聞の発行部数がインターネットが始まった直後から減少している。インターネットで情報を得る事が出来るようになってしまったからだ。そこで、新聞社は新聞を読んでもらおうとインターネット上で無料で新聞同等のコンテンツを出した。これにより、記事を読んでもらえたので、有料化した。すると、販売部数は伸びなかった。一度無料で出してしまったことで世間での記事の価値が下がってしまったのだ。

日本は世界的に見れば圧倒的に新聞を読んでいる。これにはテレビが絡んでいる。新聞社はテレビ局も持っている場合があり、両者で同じ内容を報道することで、テレビ視聴者に新聞を読ませようとしている。
新聞社は自分たちに都合のいいように、受けとる側が勘違いしてしまうような報道の仕方をする。情報だけを伝えれば良いのに、記者などの感情が入る。その認識を持たなくてはいけない。

書店の数が減っている。Amazonなどのサービスの他に、最近ではコンビニでも本が扱われるようになっており、その影響もある様だ。本を買いたい人はいても書店に対する拘りはないのだろう。
電子書籍に頼らずとも、技術を使えば手軽に本を手にする事ができる。しかし日本ではその環境が整備されていない。

安く簡単に自費出版が出来るようになった。それがAmazonで売れればコンビニなどで取り扱ってくれる場合もある。また、規定の金額を払えば自分で出版社名を決めて、その情報が取り入れられた本を出版する事も可能だ。

2014年からは週刊少年ジャンプも電子書籍化に踏み出した。しかし、紙媒体と値段を統一することでコンテンツにお金を払っているという意識を読者に与え、コンテンツの価値を落とすことなく発行を続けている。
dマガジンは月額400円で電子雑誌が読み放題になる。会員数が多いため、売れにくい雑誌はここに加入することで人々に読んでもらおうとする。しかし、これでは雑誌自体のブランド力が落ちてしまうという悪循環にはまっていく。
この点で比較するとジャンプは賢明だと考えられる。


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