今回の講義テーマは「苦戦する紙媒体と電子書籍」

本を読む人が減っている。しかし、スマホでSNSやサイトの閲覧を通して文字は読んでいる。だが、そこには問題がある。本は文字情報のみを手懸かりに想像力を働かせなくてはならないが、スマホをは文字以外の情報も持っている場合が多く、受け身になってしまいがちだ。つまり、頭を使わなくなってしまっている。

新聞の発行部数がインターネットが始まった直後から減少している。インターネットで情報を得る事が出来るようになってしまったからだ。そこで、新聞社は新聞を読んでもらおうとインターネット上で無料で新聞同等のコンテンツを出した。これにより、記事を読んでもらえたので、有料化した。すると、販売部数は伸びなかった。一度無料で出してしまったことで世間での記事の価値が下がってしまったのだ。

日本は世界的に見れば圧倒的に新聞を読んでいる。これにはテレビが絡んでいる。新聞社はテレビ局も持っている場合があり、両者で同じ内容を報道することで、テレビ視聴者に新聞を読ませようとしている。
新聞社は自分たちに都合のいいように、受けとる側が勘違いしてしまうような報道の仕方をする。情報だけを伝えれば良いのに、記者などの感情が入る。その認識を持たなくてはいけない。

書店の数が減っている。Amazonなどのサービスの他に、最近ではコンビニでも本が扱われるようになっており、その影響もある様だ。本を買いたい人はいても書店に対する拘りはないのだろう。
電子書籍に頼らずとも、技術を使えば手軽に本を手にする事ができる。しかし日本ではその環境が整備されていない。

安く簡単に自費出版が出来るようになった。それがAmazonで売れればコンビニなどで取り扱ってくれる場合もある。また、規定の金額を払えば自分で出版社名を決めて、その情報が取り入れられた本を出版する事も可能だ。

2014年からは週刊少年ジャンプも電子書籍化に踏み出した。しかし、紙媒体と値段を統一することでコンテンツにお金を払っているという意識を読者に与え、コンテンツの価値を落とすことなく発行を続けている。
dマガジンは月額400円で電子雑誌が読み放題になる。会員数が多いため、売れにくい雑誌はここに加入することで人々に読んでもらおうとする。しかし、これでは雑誌自体のブランド力が落ちてしまうという悪循環にはまっていく。
この点で比較するとジャンプは賢明だと考えられる。