4回目の講義テーマはソーシャルメディアの台頭。

国内で利用されている主なソーシャルメディアは73サービス。

2001年には小泉純一郎元首相が首相初のメールマガジンを発行した。当日、人気を博した彼のメルマガ購読数は世界一とも言われ、最盛期には実に225万人以上もの読者を抱えていた。

与える者と与えられる者という明確な関係性にあるブログに対して、誰もが参加でき、相互性を持ったソーシャルメディアが登場したことにより、ブログのアクティブ数は頭打ちになった。

2008年にはオバマ大統領がTwitterで情報などを発信し、当選した。

2010年の元旦には鳩山首相がTwitterを開始したニュースにより、日本国内でのTwitterの認知度が高まった。
その後も政治に関わる人がTwitterを利用するも、小泉元首相のメルマガ登録者数を越えるフォロワーを持つ人は現れない。

「アラブの春」においてもソーシャルメディアが大きな働きをした。
エジプト政府は5人以上の集会で政府批判する事を禁止していたため、国民は不満があってもデモを起こすことはできなかった。
そこで、政府に否定的な人を集めたコミュニティをFacebookにより結成した。また、Facebookに登録する際に必要な、本名と顔写真の登録がコミュニティにスパイが入り込む事を防いだ。
いよいよデモを行い、その様子をUSTREAMでネット生配信し、その後はその動画をYouTubeにアップした。これをTwitterにより拡散して、賛同者を得ようとした。この時使われたソーシャルメディアはFacebookではなくTwitterである。その理由は、Twitterの匿名性による。Facebookのようなシステムでは政府に個人を特定されてしまうが、Twitterではその点がカバーされる事により使いやすかった。
この運動に困った軍は国のプロバイダを乗っ取ってインターネットをつかえなくし、デモを止めようとした。しかし、電話回線を利用しデモ隊が活動を続けた事で軍が折れ、エジプト独裁政権を崩壊させた。

2011年3月11日には日本でのTwitterの投稿数が急増したが、サーバはダウンしなかった。そもそも、世界各国に利用者を抱えるTwitterのサーバは小さな日本で何かあったくらいじゃ何ともない。しかし、国内の電話、メールのサーバがダウンしたため、Twitterが持つ強力なサーバに注目が集まった。

SNSが登場する以前は、検索やリンクをたどって行きサイトなどを見ていたので、大勢が何かに同時アクセスする事はなかった。しかし、SNSの持つ即日に情報などを発信できる機能により、大勢が同時アクセスする場面が生まれた。例えば、テレビでラピュタが放送されるとき、あるシーンに合わせTwitterで「バルス」と投稿するなどだ。

日本では利用者が少ないものの、世界規模では多くの利用者を持つFacebook。
サービスが開始されてから、ユーザーが大きく流出することもなく今まで続いている。それには、様々なネットサービスを飲み込み、それが出来ない企業は買収する、というやり方をとってきたからだ。
今どうしているか発信する機能を持ったTwitterの登場に、Facebookのユーザーがそちらへ流れようとした際、Facebookは同じような機能を取り入れてユーザーの流出を免れた。他にもInstagramなどが登場した時にも同じような事を行ってきた。
新たなサービスを利用するにはその都度登録作業をしなくてはならない。しかし、既に多くのユーザーを抱えていたFacebookは様々なものに着手し、ユーザーが新サービスへ移る際に生じる手間を省くことで、ユーザー流出を防ぐと共にさらに新規ユーザーを増やしても来た。

それでも日本でのSNSの主流はFacebookよりTwitterである。その理由は日本人の人見知りの激しさにあるようだ。
Twitterの匿名性、発信せず閲覧や返信のみの利用で楽しめるという、自分を見せなくても良い点が日本人の性格にあっているのだろう。