新年あけましておめでとうございます。コロナ禍の中での年末年始となり、例年に比べて静かな年明けを迎えたような気がします。手軽なtwitterやInstagramの発信に偏重してしまっており、ブログの更新がなかなかできない状況ですが、節目の年始ですので、今日はブログを書きたいと思います。

さて、皆さま方におかれましてはどのように今年のお正月を過ごされましたでしょうか?それぞれのお仕事や立場、抱える問題によって様々と存じますが、2021年は良い一年になることを心から願っております。

「一年の計は元旦にあり」の通り、今年の抱負や願いを誓ったり、計画を立てた方が多いと思います。私も類に漏れず、その一人ではありますが、今年の行動のテーマを立てました。それはズバリ
「和」
です。

「和をもって尊しとなす」と言うことわざがあります。以和為貴とも表現され、協力・協調・協和が大事であるといった意味で、聖徳太子が定めた十七条憲法の第一条に見られ、語源は聖徳太子だと言われています。

原文は
一曰。以和爲貴、無忤爲宗。人皆有黨亦少達者、是以、或不順君父乍違于隣里。然、上和下睦諧於論事則事理自通、何事不成。

現代語訳は
第一条 おたがいの心が和らいで協力することが貴いのであって、むやみに反抗することのないようにせよ。それが根本的態度でなければならぬ。

と言うことで、お互いを尊重する「和」の心で上下なく議論することが大切という意味だそうです。

twitterをご覧の方はご存知かと思いますが、昨年11月から減酒(11月の1ヶ月間は完全禁酒)、ウォーキング&ランニングをほぼ毎日続けておりますが、正月は妻の実家がある古都・奈良を東奔西走しましたので、きっと聖徳太子に触発されて「和」が降りて来たのではないかと思います。自分にも職場にも最も足らないのがこの「和」だと思いましたので、すんなりとこれを受け入れることができました。
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(写真はいずれも春日大社)

ちなみに英語で
Harmony is to be valued.
Harmony is the greatest of virtues.
などと表現されるようです。


さて、ではなぜこの「和」をテーマを選んだかと言う背景を少し綴っておきたいと思います。私の仕事はプロサッカークラブの運営です。そこに携わるスタッフの職種を並べてみます。

【フロント】
役員(オーナー、会長、社長、取締役など)
事業部(スポンサー営業、グッズ、ファンクラブ、ホームタウン、広報、総務、経理など)

【トップチーム】
スタッフ(監督・コーチ・トレーナー・ドクター・主務)
選手(ベテラン、中堅、若手、新人など)

【アカデミー】
スタッフ(監督・コーチ・トレーナー、スクールコーチ)
選手(U-18、U-15)

そして、プロスポーツの仕事は
【競技、ファン、経営】
の3本柱に分けられます。

【競技】は戦績を求められます。特にトップチームはその傾向が大きくて当然で内容よりも勝利が必要です。どんな良い内容でも負ければゼロの世界。アカデミーは育成の割合が高いですが、それでもプロクラブ傘下では結果が求められます。

【ファン】とはチームを純粋に応援する方々です。当然、勝利や人気を求めますし、ファンクラブなどの売上はチームへの投資と言う見方もできます。

【経営】はスポンサー売上、グッズ売上など成績を求められます。その成績をどのようにチームへ運用するかを託されます。選手獲得や施設充実なども必要で、そのために営業をしたり、イベントをしたりしています。

実に多岐にわたる仕事に取り組んでおります。Jリーグ上位クラブとは違って少ないスタッフで手分けをして取り組んでいる現状。上記の全てがバラバラでやっていては成果が出るはずもなく、携わるスタッフ・関わる人々がやはり同じベクトルを向いてやることが必要です。世界の強豪クラブを見てもその精神を掲げています。
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(上:鹿島、下:バルサ)


INAC神戸は多くのスポンサーの皆さん、協賛者(社)の皆さん、ファンクラブ会員の皆さんによって支えられています。しかし、近年はその期待に応えられていない状態です。INACのクラブ関係者はまずはそれを認識し、理解せねばなりません。
次にそれを打開するために頭も体も使ってチャレンジしなくてはなりません。そのためには、心一つに「和」を持つことが重要ではないかと考えました。

選手は結果に責任を持たなければなりません。そして、監督やコーチはそれ以上です。トレーナーはけが人を出さないように取り組まなければならないし、ドクターは怪我した選手のケアを求められます。フロントは一人でも多くのお客様の賛同を得て、1円でも多く稼ぐ必要があります。そのすべてが重なって初めて「勝利」を掴むことができます。全試合勝つことが最大で、もちろんその通りにはならない。それがこの仕事の醍醐味です。

今シーズンからは日本女子サッカーもプロ化が実現し、より高いレベルが求められます。正直言って、「今のままではプロと言えるか?」と言うレベルだと健全に自己否定をし、「どうしたらもっと輝けるか?」「そのためにどうするか?」を真剣に考えてクラブ運営に取り組まなくてはなりません。もう待った無しです。

選手のみんなもこれまで以上に自分達の要因から成る結果に目を向けて、応援して下さる方々のためにも勝利へ向けてチームの和を作って欲しい。和は輪でもある。監督・コーチは選手を正しい方向に導いて欲しい。プロとなれば結果が出なかったら「終了」の世界ですから、それぞれが責任をもって取り組むクラブへ変革したいと思います。全ての責任は社長の私にかかってくるわけですので、言い訳しなくても済む結果へ向けて始動します。その心のベースとなるINAC MINDを育むことが大切だと直感しています。
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敢えて厳しいことを書きましたが、これができていない(取り組んでいても完成されていない&一部の人しか取り組めていない)のがここ近年の我がクラブの現状です。だからと言って仲良しクラブを作りたいわけではありません。
新たなシーズンで本気でタイトルを獲得するために「和をもったチームづくり」に励みます。今シーズンも熱いご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。