早くも社長就任から1年が経ちました。振り返ってみればあっという間の365日。元号は平成から令和に変わり、今日から消費税は8%から10%に上がるなど世の中の変化も劇的な1年だったように思います。

楽天を退職し、なでしこリーグをけん引すると言っても過言ではないINAC神戸レオネッサの社長の職に就きましたが、これまでの自分の経験が十二分に生かせていると感じる一方、驚きと言うか伸びしろがあると言うかリーグを含めて発展途上にあることにも寧ろやりがいを感じています。
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まず、私の仕事について簡単にご紹介しますと、クラブ運営を安定させるためにスポンサーを獲得することが最も重要な仕事の一つです。ここをしっかりとやらねば選手、チーム関係者のみならず運営スタッフが何もできなくなってしまいます。私が取り組んだ仕事はまずはここでした。
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INAC神戸レオネッサのシーズンをサポーターと共に支えてくださるスポンサーのご紹介。
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次にチーム編成。選手はもちろん監督、コーチ、トレーナーなどのチームスタッフとの面談をしたり、課題解決のサポートをしたり、選手補強の一端を担ったりとチームを作る部分にも取り組んでいます。特に来シーズンは私が就任してからの新体制の初めての組閣となりますので、この部分は来季以降の成績に大きく関わってくるところです。
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フランスで行われたワールドカップへはなでしこジャパンに5選手(中島依美・鮫島彩・岩渕真奈・杉田妃和・三宅史織)、韓国代表に1選手(イ・ミナ)を派遣。「神戸から世界へ」のキーワードを掲げていますが、それを実践してくれました。来年には東京五輪を迎え、何選手が選ばれるかも重要な課題の一つです。
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それからサポーターの皆さんやファンの皆さんとの意見交換も重要な仕事の一つです。今の時代はSNSで繋がっていますので、いろんな意見やアイデアを頂戴することができます。大半は温かいメッセージですが、時には辛辣な内容もあります。たまには「辛いなぁ」と思うことも正直あります。ただ、その時に途中経過や何が起こっているかわからないからそのような意見になるのだなぁと自分を省みて、以降の言動に生かすようにしています。また、その時にすぐ対応できないことがあることはこの場をお借りしご容赦頂ければと存じます。できるだけ発信をしていく所存ですので、これからもご支援のほど、よろしくお願いします。
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ホームゲームでのファンサービスにも力を入れています。例えばボール磨き体験会やピッチサイドハイタッチ(ファンクラブ限定=勝利時のみ)などもその一環です。より選手を知ってもらうことも重要なプロサッカークラブの仕事だと思っています。
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その流れから今シーズンのポスター。これもアイデアを捻りました。一部の主力選手が掲載されたポスターが主な中、今シーズンは全選手を起用しました。前半戦は実写、後半戦はイラスト。それぞれの個性が出ていて、イラストは将来的にグッズ展開も可能です。積極的に収益化していくステップとして取り組んでいきます。
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それから、ホームタウン活動にも力を入れています。選手たちが子供たちと触れ合う場面を多くしていこうと考えています。これは女子サッカーの裾野を広げるために子供の観戦者を増やすことが重要だと思うからです。
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今年は6月、7月にフランスで行われた女子ワールドカップを視察に行ってきました。感じたのは海外の女子サッカーは文化に根付き始めているということ。そして、観戦者層が日本とは全く異なるということ。ファミリー層の多さは圧倒していましたし、その中でも娘さんを持つ家族が多かったです。次いで、女子だけのグループ。10代、20代の女の子たちが友達同士でサッカーを見に来る土壌が整っていました。その次に多かったのは中高年のご夫婦。この層は日本でも多く見受けられます。この結果からも今取り組んでいる小中学生、女子高生・女子大生への無料観戦のアプローチは間違ってなかったと確信しています。と言うことで、このアプローチは来年も継続します。
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メディアを使ったPR活動にも力を入れました。まず一つは、スカイAさんの制作によるCSでの放送とyoutubeを活用した生配信です。これにより、リアルタイムで試合を見ることができ、録画放送ではありますが翌日にテレビで試合を振り返ることができます。私たちの仕事はサッカーがメインですからリアルタイム、テレビで見れると言うことが重要ですから、その点はクリアしました。次に朝日放送テレビ「Jフットニスタ」にINAC神戸の情報コーナーを作って頂いています。この番組は私がヴィッセル神戸にいた時からある番組ですが、関西のJクラブを中心としたサッカー番組です。その中に女子サッカーの情報が加わることで、より知ってもらうことに繋がればと思います。また、ラジオ関西でも応援番組「カンピオーネ!レオネッサ!!」を放送して頂いております。こちらはラジオと言うことで旬なネタをお届けすることができますし、選手がゲストで出演することもあり、ファンの方にも楽しんで頂けるインタラクティブな内容を目指しています。そして、おはよう朝日ですのエレクトーンでお馴染みの赤﨑夏実さん、元NMB48の磯佳奈江さんを応援大使に起用するのも初の試みですが、INAC神戸レオネッサを応援して下さる女性を増やしたいの思いからチャレンジしています。
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最後に。今年途中からはスタジアムDJを務めています。私の性格を知る方は「やっさんが好きでやっとんのやろ」と思われていると思いますが、スタジアムDJが何試合か欠場することが判明した際に、弊社社員が「社長やれるんちゃいます?」から始まり、エイプリルフールに悪ノリをしたことが発端でした。これまでスポーツにたくさん関わってきました。僕にも当然ながらこうしたら面白いと言うイメージはありますので、それを具現化しているのが現在のスタイルです。僕は喋るのは好きですが、活舌は悪いです。何試合も繰り返す中で、旧知のお客様、クラブ関係者、身内からの指摘をちゃんと聞いて改善しているつもりですが、プロでは無い分お聞き苦しいところもあると思いますが、そこはチャレンジの途中と言うことでお許し頂けましたらと思います。
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ざっと振り返ると、このような1年でした。今日からは2年目と言うことで、クラブ運営の充実は当然のことながら、やはり勝つチーム作りに取り組んでいます。今シーズン、ここまでの戦績は正直言って不満です。ファンの皆さんも同様に感じておられると思います。不満に感じる理由も概ね把握しておりますので、残り4試合とこれから始まる皇后杯から来シーズンへ向けての準備期間として、改善に取り組みたいと考えています。
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次のホームゲームは鹿島アントラーズのホームスタジアムである茨城県立カシマサッカースタジアムで10/14(月・祝)に行われます。ラグビーワールドカップで盛り上がる中、神戸での試合が4試合組まれており、ノエビアスタジアムを使うことができません。近隣の芝生ピッチは練習会場として使用されることもあり、スタジアムを探す中で懇意にさせて頂いているアントラーズさんからスタジアム利用に快諾を頂きました。鹿島アントラーズは国内外で20個の公式タイトルを獲得している国内最強クラブ。そのアントラーズのご厚意により、世界基準のスタジアムで試合ができることはとても感慨深いものがあります。そしてこの地でのなでしこリーグ公式戦開催は皇后杯を除き初めてのことです。このご縁も大切に良いクラブへ成長できることを願います。
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これからも、ご支援賜りますよう、よろしくお願い致します。


2019.10.1
株式会社アイナックコーポレーション
取締役社長
安本卓史