少子化で一人っ子が多かったり、
ユニクロ的な安い衣服がそこそこあったり
の今の世の中でも
「お兄ちゃんのお下がり」
っていうのはあるのかしら。

ヤフオクなんかを見ていると、
中古の子供服はたくさん出ていて
「すぐに成長して着られなくなってしまうから
 子供服は中古でいいの」
なんて、方針の賢いお母さんは
たくさんいらっしゃるようですが 。

僕が子供の頃は、
我が家の四人兄弟は少し多いにしても、
一家に二人三人の子供がいたし
東京の下町のワイルドなところで育ったので
かなり傷んでいても、お下がりを着るのが当たり前で、
中には「ついにあのシャツが下がってくるんだぜ!」
って喜んでいる奴もいたりして。

ちなみに
「子供なんだから暖かい季節は上半身裸でもいいんじゃね?」
って時代はすでに10年前に終わっていました。

さて、そんな昭和40年代終盤から50年代前半の
僕の家の事情は少し違う。
それは、僕がでかかったから。
しかも五歳上の兄は逆に小柄な人で
僕のお下がりを兄が着る
という「お上がり」状態。

中学生になると、
僕はぐんぐん大きくなっていったので
制服のYシャツなんて、
僕が入らなくなったものを父親(中肉中背)が着る
という、とんでもない現象まで。

母親が、僕から兄に渡る際に
ちょっとかっこいいワッペンを
胸につけてリメイクしたのを見て
あげるのが惜しくなって泣いては
「あんたはもう入らないでしょ!」
って怒られたりしてたな。