月別アーカイブ / 2016年09月

TBSラジオで「週末TSUTAYAに行ってこれ借りよう」
ってラジオ番組をやってます。

ゲストをお呼びして、
ゲストのおすすめの映画のタイトルと
おすすめポイントを教えてもらう
が一回目で、

二回目が教わった映画をみんなで見た感想を言い合う
と言う番組なんですけど、

出演ゲストにとってすげえ面倒くさい番組です。

何が面倒くさいって、
おすすめされた映画を僕が見る行程のために
20分程度の短いラジオ番組にもかかわらず
二回に分けてTBSラジオのスタジオに来てもらって
収録をせざるを得ないシステム。

売れっ子のゲストからすると、
20分のラジオなんてまとめて二本録り
でも普通なのに、お手間をとらせて大変申し訳無い。

僕らサイドは一回目分を三本とか録ってるというのに。

にもかかわらず、みなさん、若き頃に見た作品をあらかじめ見直してから
取り組んでくださったり、
びっしりおすすめメモを書いて持って来てきてくださったりと
頭の下がることばかり。

で、今回、その番組が終了するにあたって
単行本化が決定しました。
香港のホテルで、スースーしながら書いていたやつです。



番組名と、少しタイトル変わっています。
今のところ二巻までは出す予定です。
売れたらもっと出します。
レンタルDVD店で面白い映画を探していると言うあなた様の
役に立つこと請け合いです。

未収録部分を少しと、
各ゲストに対して僕の感じていることを
書き下ろしました。

よろしくお願いします。
 

香港の夜。ツインの部屋の片方のベッドでグースカ寝る後輩芸人の河野和男ちゃんを横目に、今日も今日とて原稿を書く。窓の外の世界有数の夜景も、40男のパン一姿も無視してひたすらにキーボードを叩く。これがあまりはかどらない。眠気覚ましに熱いシャワーを浴びたりもするのだが、頭はさえない。

結局夜が明けてしまい、朝七時。河野君が起きだして、朝食を食べに町に出るという。僕は、この旅の期間中もダイエットがあるので、食べるのは食事レポートの時だけと決めているので、ここに残る。何よりあと数時間で出さないといけない原稿がまだ書けていない。

河野君が朝の尖沙咀に消えたあと、ラストスパートをかける。僕の原稿執筆時の最終兵器を鞄から出す。久光、超特大アイスタオル。

夏の初めにもこのブログで紹介したアレ。夏季のコンビニで見かけるすくだけですーすーサラサラになるウエットシートのデカいやつ。これで、体中をごしごしすると、急に頭がさえてくる。もう最後の手段、そしてこれを旅先にまで持ってきているのが、僕の仕事熱心なところ、そして悲観主義的なところ。

さら四の五の言ってる暇はない、素っ裸になってごしごしごしごし、すーすーすーすー、さらさらさらさら、頭、腹、脇、おっぱい裏も、ごしごし、すーすー、禁断の股間もごしごーし、すっすすーすー!頭が冴えてきた!冴えてきた!服を着る間も惜しんで書くべし書くべし!乗ってきたところに、河野君が帰ってきた。

ノックをしろ。

「よそ行き」なんて言葉があるくらいで
旅行にいく時はとびっきりのおしゃれを
なんて方もいるでしょう。

けれど、僕の場合は
国内海外関わらず、
特におしゃれじゃないものを着るし
持っていくようにしています。

いや、おしゃれじゃない、どころか
捨てる寸前のものを持って行きます。

暑い国や、夏場の長期旅行は特にそう。

旅先で汗だくになったら
東京に持ち帰らずに捨てます。

Tシャツや下着って
「あと一回着たら捨てようかな」
って思いながら、そのチャンスを逃す衣服って
多くないですか?

どんどん煤けたシャツ
古ぼけたパンツ
伸びたシャツが増えていく。

これを持っていく。

旅先で汗で重く重くなった洗濯物を
持って帰るのって超重い。

自転車旅行などで
疲れ果てた帰り道
肩に食い込むリュックの紐
中に入っているのが旅先で買った
名産品ならまだしも
びちょびちょの洗濯物なんて気が滅入る。

旅先こそが思い切って捨てるチャンス。
ゴミ箱に捨てて行く。

もし僕が、憧れの標準体型だったら、
シャツなんて持って行きもしないかも。

アジアの胡散臭い屋台で売ってる
びっくりするほど安い、着たそばから駄目ンなりそうなシャツや
出先の量販店で売ってる三枚1000円のシャツで十分。

ま、が故に、旅行先でとった写真は
ものすげーみすぼらしいことになってますけどね。

だって数時間後にごみになる服着てるんだもの。

ちなみに昨日、高温多湿のマカオの
とある街のゴミ箱に
巨大なシャツと短パン一式捨てました。

秋本治先生の
「こちら葛飾区亀有公園前派出所」
の連載が終わる。

連載40年、単行本200巻
すっげえなあ。

たとえ少年ジャンプがなくなっても
核戦争が起こっても
地球がブラックホールに飲み込まれても
「こち亀」だけは続くと思ってたのに

正直に言うと、
少年ジャンプを手に取らなくなって久しい僕
「こち亀」は東京駅のキオスクで
新刊を見かけると買うという習慣に。

それでも、
僕自身が週刊漫画雑誌というものを
読み始めた頃からの連載が無くなるってすごいなあ
ジャンプに「こち亀」が載ってない月曜日が来るのか。

「始まったものはいつか終わる」ってことなんだなあ

1990年、22歳だったか。
オールナイトニッポンを始めたばかりの僕。
ある日少年ジャンプを読んでいると
「こち亀」の背景に
「伊集院光」の文字が。

「こち亀」の背景に、
ちょっとしたギャグを見つけるのは
漫画ファンの楽しみの一つで
それは、街角にはられた映画のポスターの中だったり
ビルにかかった垂れ幕の中だったりに
「伊集院光のオールナイトニッポン」とか
「オペラの怪人(当時の僕の、全く浸透していないキャッチフレーズ)」
とか、書いてある。

すでに単行本の数も60冊を超えて
超有名漫画だった「こち亀」の中に
超無名タレントの名前を見つけて
感激するやら驚くやらびっくりするやら
驚愕するやら仰天するやら

「背景を描いているアシスタントさんの中に
 僕のラジオを聞いてくださるような
 変わり者がいらっしゃるのでは、、、」

と思いながらも、天下の「こち亀」の一部に
なったことに興奮して、
毎週、穴が空くほど背景をチェック。
そして、「変わり者様」こと「数少ないリスナー」から
「今回のこち亀のどこどこにも、載ってましたね」
などのお便りも来て、うれしいのなんの

程なくして、秋本先生から
少年ジャンプのパーティへの(うろおぼえ)
お誘いがあり、
喜び勇んで出かけると
そこに秋本先生のお姿が

「あなたが伊集院光さんですか、
 ほんとうに大きいんですね
 想像していたお顔よりずっとお若い」

返す返すも当時の僕は超無名で、
テレビにも雑誌にも出ていないから
その外見が誰にも知られていないのだ。

もっとも当時の先生も先生で
メディアに顔出しをしていないから
ジャンプの巻末の目次と単行本に書かれた
「男前」のイラストでしかお顔を知らなかったけど。

聞けば、最初はアシスタントさんが聴き始めて
先生も聴いてくださっているという
身に余る光栄。

なんとその日、パーティ終わりでそのまま
アシスタントさん、集英社の方、秋本先生
のメンバーで食事に連れて行っていただくという大光栄。

さらに、先生がお帰りになったあと、
意気投合したアシスタントさんに連れられるままに
先生の仕事場にある「アシスタント部屋」に行き
朝まで過ごすという、光栄通り越して「ずうずうしさ」

その後、背景のポスターには
僕の外見が出るようになったり、
僕が酔っ払って書いた落書きが
壁の落書きとして登場したり
ついには、単行本の巻末にある
「有名人ファン」のコラムに起用していただいたり

「こちら葛飾区亀有公園前派出所」第64巻の巻末。
あれが出た時の周囲からの反響は半端無かったなあ。

秋本先生、アシスタントの皆さん、両さん、お疲れ様でした。
そして、秋本先生の漫画をこれからも楽しみにしています。





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