大好きだった人がいた。初恋だった。小学校から高校まで、7年くらいずっと好きだった。中学3年の時、放課後の教室で偶然2人きりになることがあった。覚束ない会話の中で、彼女は漫画を読むのが好きだということを知り、共通の話題を作る為にその日のうちにブックオフへ向かった。高校1年の時、彼女の友達への誕生日プレゼントを買いに行くことを口実に、2人きりで出かけたことがあった。「じゃあ今日はデートだね」という冗談めいた一言は、きっとほんとうに冗談だった。

彼女にフラれて僕はダメになった。学校も休んで、親とも口がきけなくなった。今なら「それくらいでなんで?」って思えるけど、それは僕がもう大人だから言えることだ。当時15歳の僕には、それが世界の破滅のように感じられたのだ。

誰の言葉も聞きたくなくて、真っ暗な部屋の中で布団にくるまっていた。が、暫くしてそれにも飽き、ふと勉強机の上に放置していたMDカセットを再生した。心音しか聴こえない静かな部屋にはあまりにもうるさい音楽がイヤホンから流れ、少しだけ、ほんの少しだけ、心が楽になった。

それから音楽は、いつもそばにいてくれた。正確には、そばにいてくれたような気がする。どうしようもなく独りぼっちで立ち直れなくなった日も。馬鹿な友達とくだらない時間を過ごした日も。初恋を超えるくらいの恋に落ちた日も。ボロボロの体を引きずって行きたくもない仕事に向かった朝も。

音楽は、自分に降りかかる問題の根本は何一つ解決してくれない。でも、自分で答えを出すまでの時間に、誰よりも寄り添ってくれた。

だからバンドを始めてからも、自分が作りたいと思えるのはそんな音楽だった。みんなで一緒に楽しめる音楽よりも、僕は孤独に寄り添う音楽を作りたい。いつからか遊びがマジになって、気づけば10年も経過していた。



土曜日の渋谷を皮切りに、ハンブレッダーズ初のワンマンツアーが始まります。東名阪北福の五ヶ所で行うワンマンツアー。まだ僕らも行ったことがないライブハウスもあるので、ソールドアウトしたことに対してもあまり実感が湧きません。

どういうキッカケでハンブレッダーズを知った人が来てくれるんだろう?普段どんな時にハンブレッダーズを聴く人が来てくれるんだろう?想像する度にワクワクします。そんな事ばっかり考えて日々を暮らしています。僕の作った音楽は、かつてたくさんの音楽が僕にそうしてくれていたように、あなたに寄り添えているだろうか?寄り添えていたらいいな、そんな風に思います。

あなたがどんなキッカケでハンブレッダーズに出会ってくれたのかは知る由も無いし、今後も知ることがないかもしれない。だからこそ言わせてください。本当にありがとう。


当日は好きなように楽しんでください。他人に迷惑をかけない、常識の範疇で。



ムツムロ アキラ

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