それは親や先生からすれば予想を超える好成績だったので、またまた盛り上がっています。

そんな光景をよそに、僕自身は出場する前に決めた"1位以外だったらクラシックをやめる"という結果に何だかホッとしていました。

1位の人(男)が凄過ぎたからです。

今後努力を重ねればもっと上手にはなるのかも知れませんが、彼は絶対に超えられないという圧倒的な演奏を聴かせてくれたのです。

彼がいる限り、一生この世界ではナンバーワンになれないと思わせてくれたので、晴れ晴れとした気持ちでした。ニコニコです。

ここでクラシックの道は終わります。

つづく

それでも毎コンの壁は高く、親も先生もさほど期待しないまま秋になり迎えた九州大会予選、

奇跡的に通過します。最終8名に選ばれ、本選出場です。

大人達が小躍りする中、僕は人生の分岐点となるであろう最後の本選の舞台を、どこか俯瞰で迎えたような気がします。

全力で努力したから、どっちに転んでも後悔はしなかったと思います。

おばあちゃんにも聴いててねと祈ります。

集中し過ぎていたのか、どんな演奏をしたのかは覚えていません。

最終結果、4位でした。

つづく

出場するからには徹底的に努力しようという事で、ピアノの猛特訓が始まります。

東京からとても高名なN先生(以前の福岡のN先生とは別の先生)をお招きして指導して頂いたり、

夏休みにはH先生の元で練習合宿をしたり、

考えられる努力はすべてやりました。

特に東京のN先生とは相性が良く、自分でも驚くほど上達していくのが分かりました。

「自分自身で感じたものをそのままピアノで表現しなさい」

父と同じく、N先生は僕の風景をとても大切にしてくれる先生だったのです。

つづく

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