平野啓一郎の長篇『ある男』文庫版(文春文庫)が9月1日に刊行しました!


2018年9月の単行本刊行から、読売文学賞受賞、英語版が海外でも熱狂的な支持を集めている本作。2022年の映画化も発表されました。皆様のおかげでこの物語が多くの方々に届き、大変嬉しく思っております。


過去を変えて生きる男を巡る愛の物語。

文庫本の刊行をきっかけに、また多くの方にこの物語を読んでいただけますように。原作と映画、ぜひどちらの世界もお楽しみください。



『ある男』文庫版Amazonはこちらから。
『ある男』特設サイトはこちらから
文庫化に寄せた平野啓一郎のメッセージはこちらから。


【あらすじ】
愛したはずの夫は、まったくの別人であった。
弁護士の城戸は、かつての依頼者である里枝から、「ある男」についての奇妙な相談を受ける。
宮崎に住んでいる里枝には、2歳の次男を脳腫瘍で失って、夫と別れた過去があった。長男を引き取って14年ぶりに故郷に戻ったあと、「大祐」と再婚して、新しく生まれた女の子と4人で幸せな家庭を築いていた。ある日突然、「大祐」は、事故で命を落とす。悲しみにうちひしがれた一家に「大祐」が全くの別人だったという衝撃の事実がもたらされる……。 里枝が頼れるのは、弁護士の城戸だけだった。
人はなぜ人を愛するのか。幼少期に深い傷を背負っても、人は愛にたどりつけるのか。
「ある男」を探るうちに、過去を変えて生きる男たちの姿が浮かびあがる。
 第70回読売文学賞受賞作。キノベス!2019第2位。2022年映画公開が決定。



平野啓一郎のさまざまな小説作品に登場した、印象的な文章の一節でつくる
【平野啓一郎の一節週めくり カレンダー2022】 を本日、発売しました!

「もっと気軽に、日常に小説があってほしい」という想いより昨年初めて製作しましたが、とても嬉しいことにご好評いただき、今年、2年目もつくりました。

※【本日9月1日~ 10月15日 23:59まで】の予約受付です。カレンダーは11月後半にお届けいたします。
   【完全受注生産】ですのでご注意くださいませ。

2022年版は以前のものよりも開きが良く、ディスプレイにも向いた製本を目指すなど、仕様をパワーアップ!

デビュー作『日蝕』から、2021年刊行の『本心』まで、平野啓一郎の小説15作の中から、毎日の力が湧いてくるような、日常の見え方がちょっと変わるような、小説を楽しみたくなるような一節をセレクト。珠玉の一節を毎週1つずつ、53節お楽しみいただけます。

まだ未読の作品を読みたくなったり、読み直したくなるきっかけになったり。
平野啓一郎が紡ぐ、ひとつのひとつの文章とじっくり向き合う、そんな新しい読書体験をぜひどうぞ!
週めくりカレンダーで、小説の「スローリーディング」をお楽しみください!

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平野啓一郎の長編小説『ある男』(2018年、文藝春秋刊)の映画化が決定しました!

『ある男』は、常に「現代」を直視し、その最先端で思考し続けてきた平野啓一郎・小説家デビュー二十年目の到達点。平野作品としては、2019年に映画化された『マチネの終わりに』に続き、二作目の映画化となります。

『ある男』の映画化は、『愚行録』(17)でベネチア国際映画祭オリゾンティ・コンペティション部門に選出され、『蜜蜂と遠雷』(19)では、毎日映画コンクール日本映画大賞、日本アカデミー賞優秀作品賞など多くの賞を受賞し、国内外で高い評価を得る石川慶監督の手により実現されました。

脚本は、『リアリズムの宿』(03)、『リンダリンダリンダ』(05)、『マイ・バック・ページ』(11)、『聖の青春』(16)など、数々の話題作を手掛けてきた向井康介氏。石川監督とは『愚行録』に続き2本目のタッグです。

キャストには、妻夫木聡氏×安藤サクラ氏×窪田正孝氏、清野菜名氏、眞島秀和氏、小籔千豊氏、仲野太賀氏、真木よう子氏、柄本明氏など、日本を代表する豪華俳優陣が顔を揃えました。

公開は2022年を予定しています!
9月1日(水)発売の『ある男』文庫版と併せて、来年は、映画『ある男』を皆さまにお楽しみいただけましたら幸いです。

『ある男』は、私の小説家生活20年目のタイミングで刊行された長篇です。
前作『マチネの終わりに』で描いた「未来は過去を変える」という主題を、分人主義的に更に発展させ、
「愛にとって過去は必要なのか」という切実な問いを追求しました。
重層的に入り組んだ複雑な構成美が持ち味の小説なので、映像化はなかなか難しいだろうと思っていましたが、
素晴らしい監督と俳優陣に恵まれ、強く胸を打つ映画となったことに感動し、また感謝の気持ちを抱いています。
原作と映画、両方の世界を是非お楽しみください。

『ある男』著者・平野啓一郎より

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