「俺は、おめえを見放すかんな、もう2度と顔も見たくねえよ…」 

「勝手にしろや」 



親父とは、仲が悪かった。 

親父は、昔から理不尽に俺にキレた。 




今となっては、 

まあ、あのくそ親父も丸くなり俺にキレてこなくなった。 


ガキん頃は、 

とても敵う相手じゃなく 


やられる一方だった…。 



俺は、それとともに親父のハゲ頭を見て成長してきた 



親父は、てっぺんからくる 

通称貧乏ハゲというハゲだ。 


簡単に言うとカッパでいい。 




ガキん頃 

親父にボコボコにされてさ 

悔しくて 

悔しくて 


小学校の図書室で調べたんだ 


見た本は、 


妖怪大事典 


カッパの項目を 


調べると 


皿が弱点 


という事がわかった。 





その夜 


親父は、いつものようにべろんべろんに酔っぱらい帰ってきた。 



「お前らっ!!!勉強しろっ!!!!このクソガキがあ!!!!!!!!!!」 



そう怒鳴り散らすと 

親父は、こたつに入り 

すぐに寝た。 








俺は、この時を待っていたあっ!!!!!!!!! 



油性のマジックを手に持ち 



静かに静かに 


近づき 



親父の皿に 



ひび割れを描いた 




(ざまあねえや!!!親父ぃいい!!!!はっはははは) 





次の朝 



親父は、皿に、ひび割れを描いたまま出勤した…。 






その日の夜 



俺は、言うまでもなく 


「俺がどれだけ会社で笑われたかわかるかああぁぁ!!!!!!!このガキい!!!」 

と 

殴られ、説教された 









母は、俺が怒られる中 

下を向いて 

涙をながし 


笑っているようにしか見えなかった。 




しかし 


親父の皿に、描いたひび割れは、消えて、皿が少々、赤くなっている気がした。 




こすったんだね。 








次の日 





(ちっくしょおおおお!!!!!) 

俺は、また図書室で 

妖怪大事典を見た。 




その夜 

親父が眠りについたのを確認し 


匍匐前進して… 


親父の枕元にたどり着いた 


(はっはははは。くらいやがれ!!!!!) 



俺は、親父の皿に 

息をふきかけた 


「ふーっ!!!!!!!ふーっ!!!!!」 


(はっはははは乾いて乾いて弱れ!!!!!!) 




ただ、皿の周りの髪がなびいただけだった… 








次の日の夜も 


親父が寝静まったのを確認して 

匍匐前進し 

枕元へ 


(はっははははくらいやがれ!!!!!!!) 


『ゴーー!!!!!!!!』 


ドライヤーで皿を乾かした。 


親父は 

「あっづー!!!!!!!!!!!!あっづー!!!!!!!!あ゛ぁぁっづー!!!!!」 


と目を覚まし 



俺は殴られた。 





次の日も 


親父が寝静まったのを確認し 


親父の皿に 

サランラップを貼り付けてみた 


我ながら何か違う気がした。 





次の日 


親父の皿に 

わさびをぬってみた 

まるで 

刺身用の小皿のようだ。 





次の日 



親父の皿に 

はなくそつけてみた 





次の日 



親父の皿に 

だんだんあきてきた 







そんなある日の朝 


洗面所から親父の 


叫び声が聞こえた 


「うわぁああああ!!!!!!!」 




俺が洗面所に駆け寄ると…。 




親父は、俺を見つめ言う…。 


「おっ…オイっひげ、見ろ!!!」 


と、ハゲ頭を俺に見せてきた…。 














毛が2本 



はえてた。 












俺のおかげだぜ。 











笑顔!! 

STA!!

HIGESTADIARY
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3.11東日本大震災忘れたらならない事。