僕は最近、前田裕二さんの著書「人生の勝算」に関する投稿が多いのですが、実は



人生の勝算読んでませんでした。



読みもせず、勝手に広告打ったりしてました。逆に凄いですね。





ずっと読もう読もうと思ってたのですが、じっくり読みたい!と思ってまとまった時間が取れる日に読もうと思ってたら、そんな日ありませんでした。



いやあるのだけど、YouTube観ちゃう。(おい)



幸運にも発売前に人生の勝算手に入れることができたのに、もったいないことしました…。



(前田さんの誕生日パーティと出版記念を合わせたイベントが6/25にあり、そこで売ってました。)



発売前に書評レビューとか書いてたら優越感に浸れたのに。ちっ!!





しかし、2週間くらい前やっと読むことができたので今回書評レビューしていこうと思います!!





まずプロローグから感極まれり!!



”この本を書こうと思ったのは、今、不幸や苦境に直面していたり、自分から見える景色が真っ暗だ、という人に、ほんの少しでも頑張る勇気を持ってもらいたかったからです。

 人生というドラマの中ではしばしば、自らではコントロール不能な何らかの外部要因が、一見打ち手のなさそうな試練を与えてきます。そこで、決して、運命に屈してほしくない。突如立ちはだかる壁やハンディキャップは、後天的な努力によって必ず乗り越えられう。世間との競争にとらわれずに、他でもない、自分の運命と真剣勝負で向き合ってほしい。人ではなく、運命に負けないでほしい。”



この言葉は決して嘘でも誇張でもなく、前田さんの本心。心の奥底から湧き出る言葉だと思います。



この本は



「自分の運命に負けたくない。そして、他人にも運命に負けてほしくない。」



という思いを持った、優しく、強く、熱い、一人の人間の物語だと感じました。





第1章では、前田さんの原点、そして「コミュニティ」に必要な要素について書かれてます。



前田さんは生まれてから父親はおらず、そして幼い時に母親までなくし、その後兄と2人で暮らすという壮絶な体験をしております。



悲しみにくれ、やんちゃなこともしていたようです。



しかし兄の愛情に気づき、ちゃんとした方法でお金を稼がねばと弾き語りを始めたそうです。



その時に1日50円とかだった売上を、1万円まで増やす経験をしたことが、SHOWROOMをやる上でも大きな原体験となっています。



この方法はほんとに面白いのでぜひ読んでみてください。…このブログはこうやって買わせたくさせまくりますのご注意を( ・´ー・`)





そうやって1万まで増やす経験をしたことで気付いたのは人は「絆」にお金を払うということ。



そしてその絆の集合体が「コミュニティ」と呼ばれるものです。



例えばコミュニティとしてすごいのはスナック。



ママが酔いつぶれてしまったらお客さんが自分たちで皿洗いなどをしたり、原価がすごく低いシャンパンが3万円でもママの応援のために開けたりします。



さらに、AKBグループは一人一人が大規模なスナックを持っているようなもので、ファンと濃い関係を築きあげています。だからこそ強いのです。



これからの時代は「コミュニティ」を作るのが超超超重要になってきます。





そんなコミュニティを作るのに重要な要素として、前田さんは5つの要素をあげています。



1、余白があること

2、クローズドな空間で常連客ができること

3、仮想敵を作ること

4、秘密やコンテクスト、共通言語を共有すること

5、共有目的やベクトルを持つこと



です。それぞれの説明は本を読んでみてください( ・´ー・`)





4と5は言い換えると「好き」で集まる「目的」のあるコミュニティだと思いました。



例えばこんなプロジェクトをやってるのですが、




これは「人生の勝算」が =  好き・共通言語 であり、

「広告を打つ」ことが = 目的・共通目的&ベクトル になってると思います。



一斉に広告打った時はかなり盛り上がりました。自分で言うのもなんですが、なかなかすごいコミュニティを作れたんじゃないかなと思います。



8月3日にまた第2回目の一斉広告をやろうと思ってます。ぜひ参加してください!!(宣伝)





それから第2章はSHOWROOMの4象限の話。



これはファンビジネスをする上で超絶的に参考になります。



この話は前にブログ書いてるのでよければ読んでみてください。特に、ネットで配信をしようとしてる人にはオススメです。









第3章は、新卒でUBSという外資系の投資銀行に入社した話です。



そこでの上司、宇田川さんという方の話が素晴らしくためになります。



投資銀行に入社したので、例えば株の知識などがないとダメかと思い宇田川さんに



「この仕事をする上で、勉強しなくてはいけないことは何ですか?」



と聞いたところ、



「勉強なんかいらないよ。とにかく人に好かれること。秘書でも、掃除のおばちゃんでも、受付の人でも、好かれなくちゃダメだ」



と答えたそうです。



これはすべての基本に通じるなと思いました。



特にこれから「信用」が大事な時代と言われています。信用を言い換えると、「どれだけ好かれてるか」です。



宇田川さんがどれだけ好かれてるかがこの章に書かれています。宇田川さん凄すぎ!!と思いました。



僕は全然できてないので、本当に頑張ろ。





他にも人に好かれるためにどうすればいいかとか、前田さんが裸で踊ったとか面白い話ばかりなのでぜひ読んでみてください!!( ・´ー・`)







第4章はニューヨークへ転勤した時の話です。



ニューヨークではクレージーと言われるほど働きまくったそうです。朝は誰よりも早く起きて午前中に仕事を終わらせ、夜は誰よりも遅く残り、時差で朝になってる日本の市場をチェックする。睡眠時間は一日二時間とか。





ほんとクレージー。





僕は畏怖すら浮かびました。絶対真似できない。1日10時間寝たい。







それから「決めている」ことの大切さも説いています。



モチベーションの根源となる人生のコンパスを。



例えば仕事をめちゃくちゃ頑張ってる人に聞いてみたら、「お金を稼いで、圧倒的にモテたい」からだったそうです。他にも「自分たちのディールが1面に載ること」だった人もいるそうです。



僕は二つとも全く共感できませんが(笑)、このように自分が何が幸せなのか、何に頑張れるのか、価値観を言語化する。



そして自分の軸を決める。



これが大切なんだと書かれています。



僕も大切だと思います。



「誰かの好きを作る」これが僕の軸です。好きなこと、好きな人を作る。それがSuKiというサービスです。








この章は特に前田さんの熱い想いに触れられてオススメです。ぜひ読んでみてください( ・´ー・`)







第5章はSHOWROOMを起業した時の話です。



音楽が大好きで、ミュージシャンをやっていたけれど、わかったのは「これでは食べていけない」という現実。



そうして努力した人が報われるそんな世界を作るため、音楽業界の構造から変えてしまおうと決意したそうです。



そんな時に知ったのがYYという中国で流行りまくっている「ライブストリーミング」のサービス。



このYYを見て、次はライブストリーミングの時代だと思ったそうです。



そうしてSHOWROOMが生まれました。





しかし、最初は上手くいかず、ターゲットを絞ろうと決めたそうです。総合百貨店を最初から目指しても上手くいかない。何かの専門店になろう。と。



そうして狙ったのは「アイドル」でした。



なぜアイドルにしたのかというと、単純にアイドルが好きだったから。



僕も自分のサービスのターゲットを自分の「好きな人」にしようと決めたのでかなり共感しました。






そしてSHOWROOMをリリースしてからの苦労や喜びなどの過程、そして秋元康さんと出会ったことなど超面白いことが書かれています。ぜひ読んでみてください( ・´ー・`)







第6章はSHOWROOMの未来について。



前田さんは言い切ります。





世界一になると。





熱い。熱すぎる。きっと前田さんならできる。そう思わせられる何かがあります。



幼い時に経験した逆境があったからこそ、世界一まで這い上がれた。そう言いたいのだそうです。自分の運命に抗えることを証明したいのだそうです。



そして、次の時代はライブストリーミングだという話も納得感があります。



今はブログ、SNSなどのテキストベースのコミュニケーション、そしてインスタグラムの写真ベースのコミュニケーションと来ています。なら次は動画でしょう。



前田さんは動画の問題は通信の速度や容量ですが、これが近い将来解決されるので動画がくると書いてます。僕もその通りだと思います。



それからもう動画サービスとしてYouTubeなどありますが、その問題は「編集が大変」ということにあると思います。



編集は何時間とかかるのでYouTuberなどは一日中家にこもるような生活が当たり前になってます。これではみんなが投稿するようにはなりません。



しかし、ライブストリーミングは編集する必要がないという利点があります。この利点はめちゃくちゃに大きいと思いました。



誰もが誰かのファンとなり、誰もが自分が表現者となれる。





これは本当にすごいことだと思います。





ライブストリーミングが次の時代にくる。僕もそうだと思いました。



それを実感できる第6章。最高にいいです。ぜひ読んでみてください( ・´ー・`)







最後に、エピローグ。



ミスした社員を叱りつけたことを後悔している話は心の深くまで沈んできます。責任は相手にあると思っていたがそう思ったことによって組織が崩れていった。



”最終的に、SHOWROOMの組織で起こるすべての問題は、自分に帰着する。それらをすべて包み込む広い海のような愛情は自分にあったのか。”





この言葉は僕も刻んで生きたいと思います。







最後まで、優しく、強く、熱く、させてくれる本でした。そんな気持ちを味わいたい方、ぜひ読んでみてください!!!!!( ・´ー・`)

IMG_20170729_160712.JPG