僕はたまにふらっと本屋によっては読んでるマンガの新刊が出てないかチェックしてます。
この前は、ブログでも書いた「騎士団長殺し」という小説の後編を買いに行くついでにマンガの新刊もチェックして買って帰るつもりでした。
買ったマンガは「不滅のあなたへ」と「ベイビーステップ」。
不滅のあなたへは「聲の形」の作者の最新作です。聲の形が大好きなので続けて読んでます。
そしてベイビーステップは僕がテニスをやっているということもあり、読んでます。
このベイビーステップ、刊行スピードが驚異的です。本屋で新刊を見たときは毎回「この前買ったばっかなのに…!!」と驚きを隠せません。実際、発行日を見たら2ヶ月しか経ってませんでした。やべえ。
ベイビーステップはテニスをやってる人にはぜひ読んでもらいたいマンガです。非常にリアルにテニスを描いていて、めちゃくちゃ参考になります。主人公エーちゃんの戦い方「チェンジオブザペース」(色々な球種やスピード、弾道を混ぜながら戦うこと)は僕もまがりなりにもやってみたら、それまで格上でなかなか勝てなかった相手に勝てるようになりました。本当に実践的なテニスマンガです。テニプリとは違う。
この二つのマンガと騎士団長殺しを買うとき、ついビジネス書コーナーにもよってしまいました。
そこで平積みされていた一冊の本が目に止まってしまったのです。
それが、
「多動力」
堀江さんのツイッターはフォローしていて、いつもチェックしています。
だから多動力が今売れているらしいということはチラチラ耳に入っていました。(6月29日現在、16万部らしいです。はんぱねー!)
そんな情報もあって、そう、この多動力。
衝動買いしてしまいました。(お金がやばい…)
そして今日読み終わったので、レビューをしていこうかなと思います。(本題までが長いっ!)
そもそも多動力とは何か?「はじめに」で解説しています。
”「多動力」とは何か。
それは、いくつもの異なることを同時にこなす力のことを言う。
しかし、「多動力」がある人は、次から次に、興味が移り変わってしまい、まったくもって落ち着きがない。
モノは忘れるし、なくすし、不注意で怪我だってする。
やるべきことをしていないのに、やりたいことばかりしてしまう。"
なるほど。なるほど。つまり僕が、しなきゃいけない作業があるのにYouTubeを観たりしてしまうのも多動力と言えますね。(おい)
本の中では"見切り発車は成功のもと"という話が面白かったです。
”大事なことは、見切り発車でもいいからやってみることだ。
絶対に完璧なものを作ろうと5年間準備に費やして第1回のフェスを迎えるよりも、見切り発車でも、不完全でもいいからとりあえずやってしまって、5年間トライ&エラーを繰り返したフェスのほうがクオリティも高く、お客さんも集まるものになるだろう。
準備が足りないからと足踏みしていたらいつまでたっても満足行くものはできないのだ。やりたいと思ったら、今すぐやってしまおう。"
まさにその通りだと思います。いくら準備に時間をかけたところで、想定してなかった失敗はいくらでもやってくる。とりあえずやってしまって対応していったほうがいいと僕も思います。
"まずは、一つのことにサルのようにハマれ”という話も面白かったです。
堀江さんは何かにハマると一日中やってるなんてことがよくあったそうです。受験勉強も東大に行こうと決めてそれなら英単語を覚えなきゃと英単語帳を一日中眺めて、半年で東大に合格したそうです。
僕も、ひきこもった直後、クラッシュオブクランというゲームにハマったことがあります。その時はだんだんだんだんとプレイする時間が増えていき、最盛期には朝起きてから夜寝るまでプレイし続けるというのを2ヶ月繰り返したことがあります。しかも、毎回同じ動作を繰り返し続けるという単純作業なんです。ゲームなのにただただ辛い笑。
他にも、ゲーム実況動画を観たり、テニスをしたり、本を読んだりなんてことにそのくらいハマってきました。
その過程があったからこそ、ひきこもって鬱みたくなりましたが、吹き飛ばすことができました。
だから僕もハマることは本当に大事だと思います。
しかし、この次のページでは”僕は一つのことにサルのようにハマるが、あっさりと飽きて違うことへと興味が移る。”と書かれてます笑。
ある程度はまって80点を取れば大半のことは学べるので、100点取るよりさっさと次のジャンルへ行った方がいいとのこと。
僕もさっき書いた2ヶ月ゲームをやり続けた後、ぱたっとやめてしまいました笑。急に飽きてしまったんです。しかしゲームをやり続けて学んだことは特にありません。どうしよ。
”恥をかいた分だけ自由になれる”
この言葉も刺さりました。僕もこのブログだったり、SNSだったり、時々「なにやってるんだろ」と恥ずかしさに囚われてしまいます。。。
でもこの恥ずかしさは挑戦の証でもあるのかなと思うようにしてます。
(そんなブログも書きました。)
実際やらないよりやったほうが良い事は明白なので、どれだけ恥ずかしさに囚われようと進み続けるしかないのかなと思います。(かっこいい事言った)
”人生に目的なんてない。
今を楽しむことだけが、すべてなのだ。”
という話も面白かったです。堀江さんの行動は全てここに集約されてます。「楽しいからやる。」それだけだと。
僕も目的を決めた人生なんてつまらないと思ってます。
(これもブログ書きました。)
人生の意味とは、結局「感情」に行き着きます。ただ楽しい、幸せ、好き。そんな気持ちになることがいわば「目的」です。
お金持ちになりたい人はなんでお金持ちになりたいのか?それは結局のところ幸せになりたいからでしょう。
なんで僕が事業をやろうとしてるのか?それはシンプルに「楽しそう」だからです。
だから、そのために今の楽しさを放棄して自分を犠牲にするなんてことは本末転倒です。
「今を楽しむ」これができれば、他になにもいらないんじゃないかと思います。
ここまで書いて、多動力の考え方と僕の考え方ってかなり近いな(多動力に書いてること結構僕もブログに書いてた。)と思いました。僕すごい。
そう、もうそんな考えをしてたので、目新しい発見のようなものがなく、正直多動力面白い!とはあんまりなりませんでした。(ごめんなさい)
でも、多動力の作り方は面白いなと思いました。
まずビジュアルへのこだわり。
章ごとのタイトルはこんな感じになっています。
また、一節一節ごとのタイトルもこうなってます。
これは写真を撮ってインスタなどにあげやすくするためです。面白い。
それから、この本の文章量はかなり少なめになっています。早ければ1時間で読めてしまうのではないでしょうか。
これは多動力自身でも書かれてましたが、スマホの登場で「ヒマ」と思う感覚がめちゃくちゃ短くなってます。昔は、「ヒマだから映画観に行こう」なんてこともあったわけですが、今は絶対そんなことないですよね。たった5分のヒマでさえ、待ちきれなくてスマホで潰すようになってきているからです。
”現代人は「無駄な時間」を我慢できない。”
堀江さんは、「君の名は。」が売れた理由を現代人の時間感覚に合わせて、無駄なシーンをカットしカットし、1時間47分という短い時間に収めたからだと推測しています。
まさに多動力でもこれを実践しているのだと思います。
なるべく文章量を抑え、軽く読めるようにすることで現代人の感覚に合わせる。素晴らしい手法!
ビジュアルの工夫と時間感覚を意識する。この二つはすごく参考になりました。
でも逆説的ですが、自分のサービスではいかに相手の時間を奪えるか?を考えていきたいなとも思いました。
現代人は無駄な時間を使いません。だからこそ、相手が時間を使いたくなるほどの楽しい体験を提供していきたいなと。
さて、どうするかなあ…!