先日、とある方に手紙を書きました。その手紙が僕の「SuKiを作るまで」を振り返っていて、ブログにも載せたくなったのでコピペします。
僕に起こった事、その時の感情を思い出しながら、綴っています。
書いていて涙が出てきました。それほど丁寧に感情を追えていると思います。
よければ、ご覧ください。
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初めまして。白井響と申します。大分県で高校生をやりながら、先月会社を始めました。
ぼくは映画聲の形のラストシーンで、心震えるほどの感動をしました。鳥肌が立って、目に自然と涙が浮かんでくるほどの感動です。それほどの感動は人生で初めてだったかもしれません。
将也が暗闇で一人で立っているシーンに自分を重ねてしまったんです。
というのも、ぼくは中学2年の時に部活中ただぼーっと夕焼けの空を眺めてる時に「このまま嫌いな学校に毎日繰り返し繰り返し通い続けるのか…。」とすごく絶望的な気持ちになって、ひきこもりました。
一度ひきこもると、また登校した時に周りからどんな目で見られるのかが気になって、再度登校することができず、ずるずると1年間ひきこもってました。その間、「引きこもりは社会のクズなんじゃないか」「僕に未来はないんじゃないか」という思いと親の「学校に行くか働け」という言葉に、『自分は認められてない』という感覚がすごく強くなって鬱のような状態になりました。
本当にただただ悲しくて悲しくて、朝起きてから夜寝るまでずーーっと四六時中悲しみが胸にあるようなそんな状態でした。
でも、ひきこもりなのでずっと自分の”好きなこと”をしてこれました。ゲームをしたり、ゲーム実況動画を観まくったり、テニスにハマったり、本を読んだり、そうやって2年間くらい自分の好きなことをしていくうちに鬱を吹き飛ばすことができました。
吹き飛ばすどころか振り切れちゃってめちゃくちゃポジティブになりました笑。「自分を自分で認めよう」なんて思ってたと思います。
そして、それからも自分の好きなことだけをして1年2年と生きてきました。でも、その好きなことをやってる間、ぼくはずっと「一人」だったのです。ひきこもりなので人との繋がりが皆無でした。
そして、「それでいいや。」と思ってきたんです。
印象に残ってる出来事があります。それはプロフェッショナル仕事の流儀で、TSUTAYA創業者の増田宗昭さんの回でした。その回に僕はすっごくわくわくしてめちゃくちゃ増田さんに憧れました。そして、増田さんが番組の最後に「俺は、好きなことを 好きなやつらと 好きなようにやるだけだ。」と仰っていて、ぼくはその言葉にすごく感銘を受けて、「よし!ぼくも好きなことを好きなようにやろう!!」と思ったんです。
自然と「好きなやつらと」の部分が抜けていました。
自分が一人だという事実を見ないようにしてきたんだと思います。孤独の寂しさに無意識に蓋をしてきたんだと思います。
でも、聲の形のあのラストシーンで将也が暗闇で一人で立ってる姿に「あ、自分と同じだ。」と気付かされました。その瞬間、すごくすごく寂しくなって、思いが溢れてきました。
ぼくにも人との繋がりが欲しい。好きなことを一緒にやれる仲間が欲しい。好きで好きでたまらないような仲間が欲しい。
そう思って、仲間集めサービスの「SuKi」というものを立ち上げました。それが、立ち上げた会社で運営してるWEBサービスです。
このサービスは仲間を集めたい人がプロジェクトを立ち上げて、それに仲間になりたい!という人がお金を払って参加する仕組みになっています。
もっというと、このサービスはオンラインサロンのようなコミュニティに”目標”がある形です。例えば、聲の形をテーマにファンが集まるだけでなく、「聲の形をもっと広めよう!」のような目標を一つ作って、そのプロジェクトの仲間になった人たちが聲の形を広めるためにはどうすればいいか?とアイデアを考えて、企画を練って、実際に実行していく。実行する中で出てくる様々な課題も自分たちで乗り越えていく。そんなサービスを目指しています。
まさに、少年マンガの「努力・友情・勝利」のような体験を提供していきたいんです。
僕が鬱から好きなことで救われたように、そして今僕が感じてる寂しさを救えるように、「人の人生を変えるほどの”好きなこと”そして”好きな仲間”を見つけられる」そんなサービスを作り上げていきたいと思ってます。
SuKi