父親と電話で話した後で、そもそも、なんで電話したのかを思い出そうとしてるけど、うまくいかない。、

青森県の日本海側の小さな町に、わしの父親は一人で暮らしている。

そこはもちろんわしも生まれた町ではあるが、彼の生まれた町でもある。


彼がそこでどのようにして、生まれ、育まれたのかわしは知らない。

彼の母親が生前、見せてくれた彼の若い頃の写真は、ひどくわしに似てて、苦い笑いを生み出しただけだった。

『気に入っている。』

彼には、そう言う権利がある。

或いは、『気に入らない。』

いずれにしろ、彼の前に列ができるし、彼は、選ばれた人間だ。


クズ共に選ばれて、大変そうだなって、思う。


それを、意地悪で聞いてみたこともあったけど、
わしの前では決して本音を言わないんだよな。


家族の悪口は、止めても言うくせに。