月別アーカイブ / 2021年02月

前回の話は前十字靭帯断裂からその瞬間の経過と行動。そして気持ちの時系列を綴りました。


第二章 選択と意思決定



自分の中で今回いろんな話し合いをして自分の意思で決めさせてもらった。
親身になり個人を尊重してくれた沢山の方々がいました。
その部分も含め本文の内容を見てもらいたい。

前十字靭帯断裂、半月板水平断裂と診断結果を受けました。

手術直後↓↓(ちょっとグロいかも…)
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でも本当に大変なのはここからです。


選手として自分の目の前にあるのは6〜8ヶ月(通常8ヶ月?)と診断されるリハビリ期間。


そして手術に至るまでに多くの過程をクリアしていかないといけない。


その部分に関しては受傷するまで自分自身知らなかった話です。


まず怪我をしてから手術を行うまでに可動域を広げる期間が必要になるという事。


(コレに関しては曲げ伸ばしがスムーズに腫れも落ち着き、少しぐらいならジョギングができるぐらいまで。)


そうしなければ手術を受けられない。そして手術後のリハビリの工程効率を下げるとも言われているみた
い。


個人的な話をすると受傷して一日二日は一歩も動けなかった。
足を引きずる振動も痛いし、少しでも動かす事が嫌だった。
膝は原型はどこ??というほど腫れ。
本当に腫れがひどいので、術後5日間に関しては寝る時以外の時間はほぼ休みなしでアイシングの機械を使って冷やし続けた。


ここでは、家族の助けがあって本当に救われた事をまず伝えたい。

嫁さん娘がアイシングの機械を数時間おきに準備してくれたこともそうだし、ご飯の準備やその他色々と、一人では本当にどうなっていたんだろう?と思うほど過酷な最初の2日だった。

アイシングの機械↓↓
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その後ある程度行動できるようになり食事内容の大きく見直しをした。
脂質の量、カロリーの量、糖分など今までと違う運動量に対して身体をどのように保っていくか。

そこに対しても嫁さんの栄養面のサポートが本当に助けになりました。

やっと膝の腫れや曲げ伸ばしなど、スムーズに動かせるようになるのに2週間ほどは(自分の場合)かかった。
※人によってはそこに1ヶ月以上時間がかかる人もいる。


そしてそこからまた様々な選択肢がこの怪我をした人に待ち受けているんです。


その項目として、

⚪︎病院の選択、

⚪︎ドクターの選択、

⚪︎そして術式の把握、

⚪︎リハビリ方法、

⚪︎その他細かい内容の把握。


これをしないといけない。


しないといけない!という強めのニュアンスで伝えているのはナゼかというと…


そこには個人的な想いがある。


21歳の時に海外へ挑戦する為に日本の外へ出た。
だけど23歳の時にベルギーでのプレー中に手首の骨折をした。

(二度の傷)
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その骨折に関しては日本の当時親しかったトレーナーにも電話で相談して、
手術の難易度や完治までの期間などを聞いた。
ベルギーという国に入ったばかりだった為、
言葉の問題も含めどうしても現地に残りたい。現地に慣れたい。
という『怪我を治す』というものとは違う欲の方が強かった。 
正直手術を甘く見ていた。
当時の自分が怪我というものを、どれほど大事な問題なのかを把握していなかったのかもしれない。
でもその決定事項がのちに後悔するものになる。
怪我についての内容は端折らせてもらいます。
その後怪我が治ってから、前回の手術がきっかけでもう一度同じところを骨折し日本で手術を行った。
怪我の状況や内容はここでは答えないけど酷かった。
その時言われた言葉が『もう競技は難しいかもしれない。』だった。
その言葉を言われた時には固まったね。
手術内容と手術にかかる時間、リハビリの期間など、話を聞けば聞くほど固まった…


そこから一年のリハビリを経てJリーグのチームに練習参加した。


でもその時の自分の手はもう全く動かなくて、正直ヒドかった。


色んな出会いや、沢山の助けを受け手首の状況は現在かなり改善されたけど、今思っても当時の選択をや
り直せるのであれば、あの一度目の手術は、『『より熟考して選択してくれ!』』と当時の自分に言いた
い!と思っている。


でも後悔っていうのはしても戻れない❗️


だからこそさっき書いた項目というのは考えて選択して欲しいと思う。


自分自身の話としては、チームドクターから前十字靭帯再建手術の相談をされた時に失礼な話ではある


が、前述(ベルギーの手術)の影響もあり、開口一番に


『失礼ですが、自分が選んだ場所で術式や内容確認し話をして総合的に見て選択したいです』


と伝えた。


俺は本当に人に恵まれていると感じている。


この発言に対しチームドクターは


『アキの納得した形でやって欲しいと思うし、この選択に対して慎重になって当然だよ!』


と言ってくれた。


正直どの選択が正しいのかわからない。


ただ選手同士の繋がりなどを含め、怪我を負ったことがある選手達からも病院の情報やリハビリの仕


方、手術の時間や方法など多くの話をもらった。


そして色々ドクターからも聞かなければいけない!と思いチームドクター以外にプラス3つの病院のドク


ターに多岐にわたる質問をぶつけた。


そして一つ印象に残った話がある…


【この怪我は(前十字靭帯断裂)今の医療では適切な手術が50%、しっかりしたリハビリ50%をすれば遜色無く元に近い状況まで違和感なく戻ることができるという話をしてもらった】


そのように納得した形で手術に臨めたという点では10年前の手首の手術時の自分よりは遥かに成長した


と思える。


ただ最終的にコレだけは一つ言いたい。
この自分が選ぶという選択肢を持てた理由の一番大きな割合を占めるのが、『様々な人たちの支え、サポート』である。
この色んな人の支え無しにこの大きな怪我を乗り越えることは絶対にできないといっても過言ではないと思う。
『自分の努力さえあれば何とかなる』
この言葉で乗り切ったと思ってる人は、気づいてないだけだな!と感じる。
ドクターの選択一つとっても当たり前の歩みではないし、自分の置かれた状況を整理してくれてる裏方に回ってくれる人たち無しにはこの怪我からの復帰は有り得ない。
現在プロ選手として生活している中でファン、サポーターからのちょっとした言葉の投げかけもいつも以上に親近感と支えに感じる。
プロ選手としてプレーできないのは、正直選手としての価値は見出せてない。
だけど継続した意思を持ち、この怪我を乗り切れた時には自分の価値をより高いものにできると信じている。


そんな感じで手術までの期間を過ごしました。
少しでも怪我についてのプラスになる情報になれば幸いです。




そして今日Jリーグが開幕しました。
多くの方に見て頂いて、サッカー選手という人間のストーリーを一緒に辿ってもらえたら嬉しいです。







木木



















突然ですが、綴ります。
前十字靭帯断裂の際にまつわる話や内容が載ってる記事が少なく、少しでも感覚的なところ、自身が選んだ選択、トレーニング方法など、Twitterや Instagramでは伝えられない部分をこのブログで

では👍

多くのスポーツ選手がこの怪我との闘い繰り広げてい

るといっていいほど、この前十字靭帯断裂という怪我

はもう珍しいものではないのかもしれない。

この怪我が起こるまでと起こってからの対応を少しで

も何かの参考にしてもらえるならと思い伝えてみよう

と思う。

2020年11月14日に右脚前十字靭帯を断裂

(右膝が腫れてるのがわかるかな?)

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セットプレーのトレーニングでハイボールで少し接

触があり、その際の着地で膝が曲がっちゃいけない方

向へ…

そして悲鳴をあげました。

「ボキッ」に近い「ゴリッ」という骨折しても聞いた事な

い音だった…

受傷した自身、そして周りにいた選手たちにその音は

聞こえた。

膝の怪我をしたことがあるわけではないのに、もう直感

で感じとれた…

「これは間違いなく、大怪我を負ったな…」

と。

膝付近の激痛から運ばれて、クラブハウス内へ行き少

し時間が経つと「あれ??結構普通に歩けるし、行動

できるかも??」

とおもっていた。

チェックの為に自身でサイドステップ踏んだり、いろんなチェックしたり…

その後チームドクターから現場で膝のチェックをして

もらい、膝の靭帯の緩さや曲が伸ばしの具合、外旋や

内旋のチェックなど一通りしてもらった。

そこから普通にトコトコ歩いたりしながら、シャワーも

浴びて帰る準備をして、チームドクターから、

「MRI検査をしてきてくれ」と

言われて車でその現地へ向かった。

車が運転できるほど、圧倒的な足への不安感はその時

はなかった。

でも感覚の中には【なんか違和感があるなぁ】だった。

でもカラダも動くし、もしかしたら重症じゃなく自分や

ドクターの思い過ごしかもしれない。なんて楽観的な

感覚さえ抱いてた。

そしてMRIを撮りに来た現場に着き、そして検診しても

らいました。

そして撮影へ…

*30分ほど撮影時間が経過して、いざその撮影台から

降りようと試みた時にはもう思考が停止してして考え

が回らないほど、足が全く動かない。

よく冷静になって自分の現状を把握してみると膝の激

痛具合が酷い。

いつもなら辛くても冗談言ったりするのに冗談言えな

かったぐらい…

猛烈な痛みと、強烈な不安感と危機感が当然のように

押し寄せてきた。

その夜、ケガ名をチームドクターから伝えられた。

「前十字靭帯断裂」そして「半月板水平断裂」「内側側副靱帯損傷」。

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(195センチ用松葉杖)




ここまでが自身が感じた受傷から怪我の把握までのストーリーと気持ち❗️


次の話では手術について話したいと思います🙏




木木







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