本日、稽古最終日でした。
いよいよ劇場入り。仕込み。場当たり。ゲネ。そして本番です。
28歳の時、会社を辞めて演劇の世界で生きると決め、その覚悟とともに書いたのが『タクラマカン』でした。
師匠であるつかこうへい先生に、唯一劇場で観ていただいた作品も『タクラマカン』でした。
2013年に秦組で上演。初めての大阪公演も体験。
最高のキャスト。大幅に書き換えた戯曲。これが『タクラマカン』の最終形であり、もうこの作品は自分では上演しないだろうと思っていました。
しかし、2020年に、秦組常連の徳城慶太くんから、大阪で『タクラマカン』をやりたいと連絡が。徳城ひとりで、演出と出演と制作プロデューサーの三役をやると。そして、コロナが拡大し、緊急事態宣言が発出され、演劇界の先行きが限りなく不透明な時に、大きな劇場を予約もしたという。
そこまで『タクラマカン』という作品を求めてもらえたことが嬉しかったですし、何より彼のチャレンジ精神に感動しました。そんな経緯で2021年、『タクラマカン』は復活することになりました。
始まってしまえば、たったの三日間。わずか5ステージの本番。
でも、自分には四半世紀分の思いの詰まった三日間です。
良い作品に仕上げられたと自負しています。
ぜひ、たくさんの方に観ていただきたいです。
10月8日〜10日@ドーンセンター。