月別アーカイブ / 2019年09月

ご報告遅くなりましたが、先日、京都アニメーションさんへの寄付のためのチャリティ・ワークショップを開催しました。
そして本日、このワークショップでの利益全額192000円を、京都アニメーションさんの事件被害者義援金の管理口座に振込いたしました。

ワークショップの内容は、まず、私のこれまでのオーディション審査員としての経験を基にした、いくつかのささやかだけれど有効なアドバイス。
同じセリフに、異なる四つの裏設定をつけ、それの演じ分け。
セリフの中に、更に別人のセリフが『』で入っている場合の演じ分け。
質疑応答。
以上の内容で、4時間半の稽古をしました。(途中、10分休憩を一回)

参加者の大半が、既にお金をいただいて演技をする仕事を継続している方たちで、
なので、求めているレベルもそれなりに高く、
単発のワークショップとしては、とても密度の濃い有意義な時間に出来たと思っております。

あの事件で亡くなられた方々の無念を思うと、本当に胸が痛みます。
ぼくたちはまだ生きている。
生きて、自分の夢を追い求めることが出来る。
その幸運を噛み締め、無念の思いで亡くなられた方達の分まで、ワークショップに参加してくれた皆さんにはエンターテイメントの世界で頑張って欲しいし、ぼく自身もまだまだ頑張ろうと決意を新たにしました。

最後になりましたが、事件で亡くなられたすべての方のご冥福を、心よりお祈りいたします。

今日、SNSでこんな投稿をしました。

『飲み会やりたいな。
参加資格は「めっちゃ怒ってる人」。
順繰りにそれぞれの怒っている事情を話し、周りはウンウンとそれを聞き、「それはひどいよ。相手クソだね。まあ、一杯飲みなよ」とか言って美味しい日本酒を飲んでいるうちに、「ま、いいか。今日も旨い酒が飲めたし」ってなる会をやりたい』

まあ、こんなことを書くくらいなので、もちろん、私、怒っておりました。
そうしたら、私の尊敬する宇宙が専門の大学の先生から、
『最近怒らなくなりましたねー。愛が無いと怒れません(^_^;』
というコメントを頂きまして、思わず私、
『間違ってクソ野郎と仕事してしまった時はどうされるのでしょう?(笑)愛は1ミリも無いのですが(笑)』
と返信したら、
『そんなババ引いた自分を反省するですかね(^_^;』
という、これまた超絶的確な返信をいただき、ハッと我に返りました。
そして、今まで「ウンコ投げ競争の優勝者は、手が一番汚れていない人間だ」 という言葉を、このブログで5回も書いてきたとこを思い出しました。
これ、自分の「座右の銘」だったはずなのに。
すっかり忘れて、怒りのツイートを連発しそうになっていたなんて。

ちなみに、これを言ったのは、スティーブン・キングさん。
そして、それを教えてくれたのは、村上春樹さんのエッセイ。
「どれだけ他人にウンコを投げて命中させるかが大事なのではなく、そんな無意味なことで手を汚さないのが人間の品格なんだ。それよりは自分がやるべきことをちゃんとやろうよ」(村上春樹さんの解説)

そうなのですよ。
クソ野郎をクソ野郎と罵ることは、イコール、自分もウンコ投げたがり野郎であるということなのですよね。
この言葉ひとつで6回もブログを書く事になるなんて、どれだけ自分はウンコ投げたがり野郎なんだ。
反省しろ、自分!

ということで、戒めとして、6回目の掲載となりました。

「ウンコ投げ競争の優勝者は、手が一番汚れていない人間だ」 

では、おやすみなさい☆

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